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注文住宅の豆知識

どこから始める?「お家のリフォーム」優先順位とお金の話

家に住んでいると、「ここ、ちょっと直したい」「もっと快適にしたい」と思うことがあるかもしれません。たとえば、冬になると寒くて仕方がない部屋、毎日使うのに古くて不便なお風呂、あるいはボロボロになった外壁など。こうした悩みを解決するのが「リフォーム」。ですが、いざリフォームをするとなると、金額やどこから手をつけたらよいのか分からないこともあると思います。今回は、リフォームの優先順位やお金のこと、そして国や自治体からもらえる補助金について、わかりやすくお伝えしていきます。

1. リフォームの優先順位ってどう決めるの?

注文住宅の見積もりの金額がおかしい

リフォームとひとことで言っても、いろいろな場所があります。キッチン、お風呂、トイレ、屋根、壁、床、ドア、窓などなど。全部一気に直すのは難しいと思っていらっしゃる方は、「どこからやるべきかを考えることが大切です。

①優先順位の基本は「命にかかわるところ」から

まず大事なのは、安全や健康に関わる部分です。たとえば以下のようなケースは、できるだけ早く対応した方がよいでしょう。

・雨漏りしている屋根や壁: 放っておくと家が傷んでしまいます。

・カビが生えているお風呂や壁:健康に悪影響を及ぼすことがあります。

・床が抜けそう、段差が多くてつまずく:ケガのリスクがあります。

こういった「危険や不具合」がある場合は、まずそこを優先して直しましょう。

②「使いにくい場所」「快適さに関係するところ」

リフォーム

ある程度安全が確保できているなら、次は「日常生活の快適さ」に注目します。

・お風呂が古くて寒い・狭い:最新のユニットバスにするだけで、冬の寒さがグッと減ります。

・キッチンが使いづらい:調理スペースが広がったり、収納が増えたりします。食洗器などの検討も可能。

・トイレが汚れやすい: 節水型や自動洗浄付きのものに変えると、清掃がしやすく清潔感がアップします。

毎日使う場所ほど、快適にする価値があります。

③「見た目の美しさ」「デザイン性」

注文住宅 湿気から外壁を守る

安全で快適な暮らしができるようになったら、次は見た目の改善です。

・外壁の塗装: 家の印象が変わります。防水の役割もあるので、定期的に行うことをお勧めします。

・内装のリフォーム(壁紙、床材など):部屋の雰囲気が明るくなったり、気分もリフレッシュできます。

2. リフォームの価格ってどのくらい?

無垢材のフローリング

リフォーム費用は、どの場所をどのくらいの規模で直すかによって大きく変わります。以下はあくまで目安ですが、代表的なリフォームの平均価格を挙げていきます。

リフォーム内容 費用の目安(一般的な家庭)

 

 

リフォーム内容 費用の目安(一般的な家庭)
お風呂の交換 80〜150万円
キッチンの交換 100〜200万円
トイレの交換 20〜50万円
洗面台の交換 10〜30万円
外壁の塗装 80〜150万円(箇所や広さによって変わります))
屋根の補修 30〜100万円(箇所や広さによって変わります))
床の張り替え 10〜50万円(箇所や広さによって変わります)
内窓の設置 5〜20万円/窓 (窓の大きさによって変わります)

もちろん、使用する設備や素材によって値段は変わります。高級なシステムキッチンを選べば200万円を超えることもありますし、逆に最低限のリフォームで済ませれば安くなることも。また、複数の場所をまとめてリフォームする場合、工事費が抑えられることもあります。工務店やリフォーム会社へ相談してみましょう。

3. 補助金が出るリフォームもある!

国や地方自治体からお金が出るリフォームがあります。「補助金」や「助成金」と呼ばれる制度のことです。対象のリフォームを行うと、一定額が返ってくる、または支援してもらえる場合があります。

よくある補助金の対象

 

■ 省エネリフォーム

ZEH 太陽光パネル
断熱窓に変えたり、太陽光パネルを設置したりすると、国の「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」などの補助金が使えることがあります。

✅ 例:古い窓を断熱性能の高い窓に変更 → 数万円〜十数万円の補助

:節水トイレや高効率給湯器の設置 → 1〜5万円程度の補助

■ バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォーム
高齢者や障がいのある人のために、手すりをつけたり段差をなくしたりするリフォームも補助金の対象になることが多いです。

✅ 例:手すり設置 → 1万円前後の補助

:段差解消、スロープ設置 → 数万円の補助

■ 耐震リフォーム

築年数の古い家を地震に強くする工事も、自治体によっては数十万円の補助が出る場合があります。

✅ 例:耐震診断 → 無料〜数千円

:耐震補強工事 → 最大100万円以上の補助が出る自治体も

■ 空き家活用・子育て世帯支援

住宅ローンと火災保険
地域によっては、空き家を改修して住む場合や、子育て世代が家をリフォームして移住する場合などに、特別な支援金が用意されていることもあります。詳しくは「最大160万円補助!2025年度子育てグリーン住宅支援事業について解説」も併せてご覧ください。

4. まとめ

リフォーム

リフォームは「計画」と「調べる力」がカギとなります。ただお金をかけて家をきれいにするだけのものではありません。安全で、健康で、毎日を快適に暮らすための大事な投資です。急に大きな金額の用意はできないからこそ、リフォーム用のお金の貯蓄、優先順位、使える補助金などをしっかり調べておきましょう。また、国の補助金以外にそれぞれの自治体で行っている補助金事業もあります。もし少しでも気になったら、自治体や地元の信頼できる工務店に是非相談してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。宜しければ関連記事「リフォーム詐欺が多発中!警戒すべき手口と怪しい業者の見分け方とは?」も併せてお読みいただければ幸いです。

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