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コラム

効率重視!注文住宅の大掃除は“この場所”から始めよう

毎年のことながら年末が近づくと「今年も大掃除をしなきゃ」と気持ちが焦ってしまい、結局どこから手をつけたらよいのか迷ってしまう方は多いものです。注文住宅に住まれている方々の中には、「素材に合わせた掃除方法を知りたい」「年末年始に一気に片づけたいけれど時間が足りない」という声もいただきます。そこで今回は、家を長持ちさせるための効率的な年末の大掃除の手順とコツを分かりやすくお伝えしていきます。

1.年末掃除は“順番”で効率UP

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

大掃除は一度にやろうとすると疲れやすく、途中で挫折してしまう原因にもなります。家の汚れ方に合わせて順序よく進めることがおすすめです。

1-1.大掃除のオススメ順番

①水まわり(キッチン・浴室・洗面所)

②換気扇・換気口

③天井・照明などの高い場所

④収納の整理

⑤居室(リビング・寝室)

⑥窓・サッシ

⑦玄関・外まわり

最初に“水まわり”を行う理由は、こびりついた汚れなどで時間がかかるためです。汚れがひどい部分を先に片づけておくことで、後半がとても楽になります。また、年末だからといって一気にやる必要はありません。1日30分〜1時間でも十分で、計画的に小分けして進めるだけで気持ちも体の負担も少なく進められます。

1-2.材質にあった掃除用品を選ぶ

実は掃除の順番より大事なのが、材質にあった洗剤や掃除用品を使用することです。まず、ご自身のおうちに使われている床材や壁、設備、機器類などの材質を知ることが大切。洗剤を使用してはいけないところ、硬いブラシはNGな箇所などきちんと把握しておきましょう。ホームセンターなどにある「強力汚れ落とし〇〇専用洗剤」など書いてあるものでも、自宅で使用できるかどうか確認が必要です。

2.キッチン掃除は“油汚れの温度”がポイント

年末の大掃除で最も大変なのがキッチン。特に換気扇の油汚れは気温が低くなる冬場ほど固まりやすいため、落とすのに苦労します。

注文住宅キッチン大掃除

 

2-1.換気扇・レンジフード

一般的には、40〜50℃程度のぬるま湯に洗剤を溶かしてパーツを浸すと油が浮きやすいと言われています。固まった油汚れが緩み、スポンジでも落としやすくなります。硬いブラシを使うと傷の原因になることがあるため、素材に合わせて柔らかいブラシを使うと安全です。

2-2.シンクの水垢

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

白い点々の水垢には、クエン酸を薄く溶かした水が効果的と一般的に紹介されています。ただし、金属部分やステンレスの種類によっては酸に弱いものもあるため、長時間放置は避けて短時間で仕上げるほうが安心です。

2-3.コンロまわり

焦げつき汚れは“ふやかす”のがポイント。ガスの場合は五徳とその周辺、壁など、IHもグリル部分や湿らせたペーパーを乗せて数分置くと、汚れが浮き上がり落としやすくなります。金属たわしは塗装や素材を傷める可能性があるため避けましょう。

3.浴室掃除は“湿気を逃がしてから”

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

浴室掃除は「入浴後が良い」と言われることがありますが、年末掃除の大掃除では一度換気して湿度を下げた状態の方が作業しやすい場合があります。湿気が多いとカビの胞子が広がりやすいためです。

3-1.天井

カビは天井から広がることが多いため、年末のチェックは重要です。柄の長いモップに薄めた洗剤をつけて軽く拭き、水拭きで仕上げるだけでも十分きれいになります。

3-2.排水溝

排水溝は住まいの悪臭の原因になりやすい場所。パーツを外し、歯ブラシで優しくこすり、ぬるま湯で流すだけで清潔さが保てます。

3-3.鏡のウロコ汚れ

浴室や洗面台の鏡は材質を必ず確認しましょう。ガラスではない場合やコートがかかっていることがあります。鏡専用の研磨シートもありますが、使用できるかどうかを確認してからにしましょう。軽い汚れなら、クエン酸スプレーを使ってじっくりふやかすと、材質にもやさしく安心です。

4.トイレは“汚れの種類別”に

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

 

トイレ汚れは主に、「尿石」「黒ずみ」「水垢」に分かれます。それぞれ性質が異なるため、適した洗剤を選ぶことで便器を傷めずに時短になります。特に注文住宅に採用されるトイレはコーティングの質が良いものが多く、強すぎる洗剤を使うと表面を傷める可能性があります。普段は中性洗剤を中心に使い、年末だけ少し念入りにすると良いでしょう。脱臭フィルター、リモコン周りや便器やタンクの後ろ側などの“普段見えない場所”も丁寧に掃除しましょう。

5.換気口・フィルターは“家の空気の質”に直結

意外と忘れがちな場所が、吸気口や換気システムのフィルターです。ここにホコリがたまると換気効率が落ち、家全体の空気がよどんでしまうことがあります。フィルターはたいてい取り外しができ、軽くホコリを落とすだけでも効果があります。水洗いできる素材なら軽く洗ってしっかり乾かすと、年始から気持ちの良い空気で生活できます。

6.収納は“全部出す”ことで劇的に整う

収納の整理は大掃除の中でも時間がかかる作業ですが、中身を一度すべて出す方法がもっとも効率が良いとよく紹介されています。

家の収納は、

  • 季節用品
  • 文具・雑貨
  • 生活ストック
  • 子どもの学校用品

のように大まかに分けるだけでもスッキリします。また、物の“置き場所”を決めることで翌年の片づけがとても楽になります。「戻す場所が決まっている」ということは、散らかりづらい家づくりの基本でもあります。

7.窓・サッシは“掃除のタイミング”が重要【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

冬は気温が低く、窓ガラスが冷たくなるため洗剤が乾きにくくなります。晴れた日を選び、仕上げにマイクロファイバークロスで乾拭きをすると綺麗に仕上がります。サッシ部分は、いきなり水拭きすると砂が泥になって広がるため、まずは乾いたブラシでほこりを落としながら掃除機で吸うと効率的。窓は部屋全体の明るさに影響するため、綺麗に拭き上げると家の印象が大きく変わります。

8.床は素材に合わせた掃除を

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

注文住宅では無垢材の床を採用しているお客様もいらっしゃるため、床掃除は素材に合わせた対応が必要です。無垢材は水分に弱いため、基本は乾拭き。年末だけ軽い水拭きを行い、必要に応じて専用ワックスで保護すると長持ちします。フローリングの場合も、メーカー推奨のワックスやクリーナーを使うと安心です。大掃除だからと強力な洗剤を使うより、家の素材に優しい方法を選ぶことが長く住み続けるコツです。詳しくは「初心者さん必見!フローリング「ワックスがけ」のキホン」も併せてお読みください。

9.玄関・外まわりもキッチリと

【保存版】年末まで整える!注文住宅の大掃除マニュアル

 

最後は玄関と外まわりを仕上げます。玄関は「家の顔」といわれる場所で、砂埃を取るだけで清潔な印象になります。玄関にあるものを一度移動し、ホコリなどを取り除きます。その後、素材に合わせて洗剤や水で拭き掃除をしましょう。玄関ドアとドアノブを拭くのも忘れずに。ドアノブは除菌もすると尚Good。

時間があれば、

  • ポーチ灯
  • インターホン周り
  • 門柱

なども軽く拭いておくと、年始の来客も気持ちよく迎え入れることができます。

10.年始忙しい方は“軽いリセット”で

年末大掃除をしたら、年明けはゆっくりしたいと思うものです。また、年末年始に大掛かりな掃除は時間的に難しいという方も多くいらっしゃるでしょう。そんな時は、短時間でできる“リセット”を取り入れると綺麗さをキープできます。

たとえば、

  • キッチンの油はねをさっと拭く
  • 洗面台や鏡を軽くお掃除
  • ゴミ箱の中をアルコールで清潔に
    といった、数分で終わる掃除だけでも十分。

「年始に少しだけ」でも、お掃除したという満足感で暮らしも心も軽くなります。

まとめ

年末年始の大掃除は、単なる片づけではなく、住まいを長持ちさせるための大切なメンテナンスです。注文住宅は素材や設備が良い分、正しい掃除方法を知っていると家の寿命をぐっと伸ばすことにつながります。無理に完璧を目指すのではなく、「できるところから少しずつ」がキホンです。家が整うと気持ちも整い、新しい年を気持ちよく迎えられるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。宜しければ関連記事「玄関タイルのシミ・黒ずみを徹底除去!仙台・石巻で人気上昇中のタイルのシミ取り術とは?」も併せてご覧いただけますと幸いです。

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