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注文住宅の豆知識

失敗しない!初心者さんのおうちDIYで理想の家づくり

近年、日本でもおうちのDIYがブームとなり、ホームセンターやDIY専用のショップなども多くなってきました。また、簡単な作り方紹介や材料も安く手に入るため、SNSなどで多くの人が新しいアイディアを発信しています。おうちのDIYには、自分で作る楽しさ、達成感といったメリットはありますが、知識がなければ危険なこともあります。そこで今回は、DIYの基本から、初心者が失敗しないコツ、人気のDIYアイテム、必要な道具、プロに任せるメリットまで、詳しくご紹介します。

1. そもそもDIYとは?

おうちのDIY

DIYとは「Do It Yourself(自分でやろう)」の略で、「自分で作ったり、修理したりすること」を意味します。特におうちのDIYでは、家具を作ったり、壁を塗り替えたり、収納をカスタマイズしたりと、さまざまな作業が含まれます。

2.おうちのDIYの魅力

おうちのDIY

 

おうちのDIYの魅力は何といっても、「自分好みのデザインやサイズにできる」「費用を抑えられる」「ものづくりの楽しさを味わえる」ことにあります。また、既製品ではピッタリ合わないサイズの家具や収納を作れるため、住まいの空間を有効活用できるのもポイントです。ちょっとした工夫で、今の不便さを解消できたり、100均のアイテムを使って装飾をグレードアップしたりと色々なアイデアが巷にはあふれています。しかし、いざ始めようと思うと「何から手をつければいいの?」と迷うことも多いでしょう。

3. おうちのDIYに向いている人はこんな人

おうちのDIY

DIYは誰でも挑戦できますが、特に向いているのは以下のようなタイプの人です。

① 手を動かすのが好きな人

DIYは実際に手を動かして作業することが基本です。工作や組み立てが好きな人は、特に楽しめるでしょう。

② こだわりの空間を作りたい人や出費を惜しまない人

既製品では満足できない、自分だけのオリジナルインテリアを作りたいという人には、DIYがピッタリです。あふれるアイディアで、自分好みの素材やデザインにアレンジできるのが最大の魅力です。

③ コストを抑えたい人

おうちDIYなら材料費だけで済むので、既製品の家具やインテリアを購入するより安く仕上げることができます。

④ 失敗しても楽しめる人

最初はうまくいかないこともあります。でも「次はこうしよう!」と前向きに取り組める人は、DIYをどんどん楽しめるでしょう。

4. 初心者さんのおうちのDIYに大切なこと

おうちDIY初心者さんが失敗せずに楽しんで作品をつくるには、ステップアップしていくことが大切です。はじめから全てうまくいくわけではありません。簡単なものから正しい知識を習得して、徐々にレベルを上げていきましょう。

① 簡単なものから取り掛かる

おうちのDIY

初心者さんがいきなり大掛かりなDIYに挑戦すると、途中で挫折しがちです。まずは「木の板をカットして棚を作る」「組み立て式の家具に挑戦する」など、シンプルな作業から始めましょう。

② 計画をしっかり立てる

おうちのDIY

作りたいもののサイズやデザインを決め、材料を準備することが大切です。おうちDIYは事前に設計図を描いておくと、作業がスムーズに進みます。

③ 道具の使い方を知る

おうちのDIY

ノコギリや電動ドリルなど、おうちDIYではさまざまな道具を使います。安全に使うために、基本的な使い方を事前に確認しておきましょう。また、毎回使う前の点検も忘れずに行いましょう。

④ 本番の前に練習

おうちのDIY

初心者さんおうちDIYでは失敗はつきもの。大事なのは本番前のちょっとした練習です。木材であれば、同様の端材などで穴あけやビス打ちの練習をしてみましょう。また、サイズを慎重に測ることも大切です。

5. おうちのDIYでどんなものが作れる?どんなものが人気?

おうちDIY初心者さんでも比較的簡単に作れるアイテムをいくつかご紹介していきましょう。シートを貼ったり、テープやドライバーだけで作れるものもたくさんあります。

① 収納棚やラック

おうちのDIY

・カラーボックスをアレンジして収納棚にする
・すのこを使って壁掛け収納を作る
・キッチンや洗面所のすき間収納をDIY

・木製の板にキャスターをつけて、ラクラク移動できる木製キャスター付き台

② テーブルや椅子

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・木材を組み合わせて小さなサイドテーブルを作る
・椅子やテーブルにペンキを塗ってみる
・折りたたみ式の机を作って、ワークスペースを確保
・オイルステンなどでテーブルを塗装する

③ 壁や床のアレンジ

おうちのDIY

・壁紙やリメイクシートを貼って部屋の雰囲気を変える
・タイルを貼ってみる
・クッションフロアで和室を洋室風に
・襖をリメイクして洋室のようなクローゼットの扉づくり

④ 取り付けるだけ簡単リメイク

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・蛇口や取手、トイレットペーパーホルダーのをおしゃれなものに交換
・プラダンとレールを両面テープでつけて、簡易的なな内窓を設置
・スイッチやコンセントプレートで見た目を簡単リメイク
・タンク隠しやリメイクシートで素敵なトイレ空間に

⑤ ガーデニングアイテム

・木箱を使ってプランターを作る
・DIYのウッドデッキでお庭をおしゃれに

⑦賃貸でもできるDIY

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・有孔ボード+フックでつくるキッチン用品整頓や小物かけ
・リメイクシートを活用して、剥がせるリメイク
最近では、「賃貸でもできるDIY」や「子どもと一緒に楽しめるDIY」も人気です。

6. おうちのDIYに必要な道具

おうちのDIY

おうちのDIYに必要な基本的な道具は、何を作るかによっても変わります。簡単なものであれば、ドライバー、グルーガンや接着剤だけで作れるものもあります。更に、ランドリールームの隙間にちょうどいいラックを作りたいとなれば、材料の他に、メジャー、ノコギリ、釘、サンドペーパー、あると便利な電動ドリル、ニスなどが必要ですし、壁の貼替をしてみたいとなれば刷毛やローラー、地ベラ、ステンレス定規などが必要となってくるでしょう。ペイントをするなら材料のペンキの他に丁度よいサイズの刷毛やバケツトレー、マスキングテープ、マスカー、ローラー、カッターなどが必要です。作りたいものを決めたら、ホームセンターの店員さんに相談してみるのも良いでしょう。またSNSでも材料や使うものが明記されていますし、ウェブサイトでもDIYの道具セット販売があるので、単品で買うよりもお買い得です。まずは必要に応じて基本の道具を揃えていきましょう。少し大きなものを作りたい時は、ホームセンターでの材料カットサービスや工具のレンタルサービスなどを利用するのも良いでしょう。

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7.おうちのDIYで大切なこと

おうちのDIYをする上で、大切なことが5つあります。これをしっかりすることで、次の作品づくりも安全で楽しいものになるでしょう。

①安全な作業が基本

おうちのDIY

おうちDIYをする際は、基本的に保護メガネや手袋などの保護具を着用しましょう。木片のくずや、金属のチップから目や手を守ります。また、電動工具を使用する場合は、取扱説明書を読み、正しい方法で操作しましょう。使う前の点検も忘れずに行いましょう。更に、不安定な状態での作業は避け、安全な作業台にクランプなどで材料を固定してから作業しましょう。塗装の場合は、屋外でするのが一般的です。家の壁や取り外せないものを塗装する際は、窓を全てあけて換気をしながら作業しましょう。スプレー缶で塗装する際も屋内の場合は塗装用マスクを装着しましょう。安全対策が一番大切です。

②材料を無駄にしない

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事前に材料の寸法や必要な数量を正確に測り、無駄がでないようにしましょう。また余ってしまった場合は、次の作品へなるべく活用しましょう。

③正確な寸法を出す

おうちのDIY

おうちDIYでは、参考にしたいもののサイズと実際に作りたいもののサイズが異なることがあります。正確に測ったサイズや材料の書き出しをするため、スケールやさしがね、スコヤなどの計測器具を使用して簡単な図面を書いてみましょう。また、実際に木材などを切る前に同じ大きさに切った段ボールなどを当ててみて、サイズ感を見ると良いでしょう。そういった事前準備がおうちDIY初心者さんにはとても重要なことです。また、材料を組み立てる際に正しい角度になっているか必ず確認しましょう。

④ごみは分別してきちんと処分

おうちのDIY

DIY後に出るゴミの分別はできていますか?都道府県や市区町村でも分別の仕方は全く異なります。作ったあとのゴミの処分までがDIYです。余ったニスやペンキ、ビスがついたままの木材、折れたカッターの刃、剥がしたトタン、折れたビット、中身が残っているスプレー缶…など、子どもが誤って触ったり口にしたりしたら大変危険です。自治体での決まりに沿って、正しく処分しましょう。

⑤賃貸の場合は穴あけNG

住宅詐欺 Noといえる女性

賃貸でのおうちDIYも人気です。しかし、退去する前に原状復帰しなければならないので、工具を使ったDIYは避けましょう。穴をあけずに楽しめるおうちDIYの方法が沢山あります。また、床にクッションシートを貼るようなDIYも見かけますが、きちんと剥がれるかどうかも確認しておきましょう。

8. こんなところはプロにおまかせ!

おうちのDIY

おうちDIYは楽しいですが、初心者さんは手をつけてはいけないところがあり、プロにお願いすべき作業があります。プロは専門の知識と資格を持ち技術と道具、経験も備えています。トラブルの可能性がある場所のDIYや、自分では持て余す場所や危険と感じるところはにプロに任せましょう!

8-1.プロにまかせるメリット

プロの施工には保険や保証がつき、万が一の際にも対応してもらえる安心があります。また、専門の知識と経験を持っているため、きれいに仕上がり耐久性も確保できます。更に専門の工具も揃えており、一般の方ができないような工事も対応できます。作業も早いため、時間がとれない方にもおすすめです。

8-2.プロにまかせたほうが良い工事

① 電気や水回りの工事

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コンセントカバーの取替などは、DIY初心者さんでも簡単にできます。しかし、コンセントの増設や水道の配管などは、資格が必要な作業です。自分でやってしまうと事故やトラブルの原因になり、補修費用が高くついてしまいます。
② 大がかりなリフォーム

おうちのDIY
壁を壊したり、天井を張り替えたりする作業は、技術と知識が必要です。また、知識なく壁に大きく深い穴をあけるようなDIYは、断熱性能や壁の中を走っている配線にダメージを与える恐れがあり、発火の危険もあります。おうちの強度に関わる部分はプロにおまかせしましょう。
③ 高所作業

おうちのDIY

屋根の補修や外壁の塗り替えなどは、プロでも足場を組む必要があります。初心者さんは安全を優先して、無理に屋根にのぼったりせずにプロに頼みましょう。

まとめ

おうちのDIY

DIYは「自分好みの空間を作れる」「コストを抑えられる」「ものづくりの楽しさを味わえる」など、魅力がたくさんあります。初心者でも簡単な収納や家具作りから始めれば、無理なく楽しめるでしょう。また、自分で作った満足感に浸れるのもおうちDIYならではです。ただし、大掛かりな工事や専門知識が必要な作業はプロに任せることも大切です。初心者さんのおうちDIYは、まずは簡単なものから。それから色々と作品の幅を広げていって、DIYライフを存分に楽しんでください。宜しければ関連記事「【注文住宅】木造住宅と湿気対策:家を長持ちさせる秘訣」も一緒にご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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