※2025年10月1日 記載内容を更新
「注文住宅って相見積もりした方がいいの?」「相見積もりしなくても大丈夫?」
このような疑問を抱いている方もいるでしょう。注文住宅を建てられた方の中には相見積もりを取らなかった、というお客様も実際にいらっしゃいます。個人的には、相見積もりは取った方がいいと思っていますが、人にはそれぞれ事情があります。
そこで、今回は注文住宅の相見積もりを取らない方の事情や相見積もりの方法について、詳しくご紹介したいと思います。相見積もりの注意点なども紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
1.注文住宅で相見積もりを取らない人とは?

相見積もりとは、「同時に複数の業者から費用や納期などを取り、サービス内容を比較すること」を言います。多くの方が経験しているのは、自動車の相見積もりを取ることではないでしょうか。
T社とN社の対抗車種同士を比較するために相見積もりを取り、価格を競わせた経験があるかと思います。同様に建築業界でも相見積もりは頻繁に行われています。しかし、場合によっては相見積もりを取らないケースがあります。
それは、以下のような場合があげられます。
- 知り合いが住宅メーカーをやっている
 - 自身が住宅メーカー
 - あこがれの住宅メーカーがある
 - 相見積もりが面倒くさい
 
以上の4点について、詳しく紹介していきましょう。
知り合いが住宅メーカーをやっている
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、知り合いが住宅建築会社をしているというケースがあります。兄弟・従妹・親戚・友人などの知り合いが建築会社を経営していたり社員になっていることで、注文住宅を建てる話が決まっている状態です。
知り合いということもあり、ある程度の話しやすさと優遇される条件が用意されていたりするのだと思います。だたし、知り合いだからこそ目に見えないトラブルやいざこざが発生するのは少なくない話です。
良くも悪くも、「知り合いだから大丈夫」と楽観的なところが出てしまうのでしょう。
自身が住宅メーカーを経営または勤務
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、ご自身が住宅建築会社をしているというケースがあります。ご自身がそのような会社を経営していたり、社員として働いている場合、住まいを建てるとなったら当然のことかもしれません。
原価とは言わないまでも、格安価格で建てられるため他社との競争は、最初から検討していません。しかし、ご自身が想っている理想の注文住宅にならないところも出てきます。住宅建築会社ごとにテイストやデザインに特徴があるため、それを外すことができない場合もあります。
あこがれの住宅メーカーがある
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、あこがれを抱いている建築会社で建てるというケースがあります。口コミ・SNS・ホームページなどで情報を収集し、ご自身が理想と思うところとマッチングした結果だと思います。
ゼロではありませんが、基本的には相見積もりを考えはなくなると思っています。なぜなら、ファンだからです。たとえば、これは推し活と同じ状態です。好きなモノに理由はいらないですし、自身にとって唯一無二の存在です。
故に、好きな者同士が話をすると楽しく会話ができるのと同じように、気持ちが通じ合う者同士なら向かう方向が分かりやすいです。また、お客様が注文住宅を建てる企業のことを知り尽くしているため話の展開も早いでしょう。
相見積もりが面倒くさい
私も相見積もりが面倒くさいと感じる方なので、気持ちがよくわかります。実際に私の場合は車を購入する際に、時間と労力をケチって相見積もりをしなかった経験があります。しかし、その結果、他社の車の方が安く手に入ることを後で知り後悔したのも事実です。
注文住宅の場合も同様に、休みのたびに住宅展示場を巡ったり、営業の話を聞くのが嫌になる気持ちもすごく理解できます。「色々と面倒だし一社だけで話を進めよう」と結果的になってしまい相見積りをしなくなるものわからなくもない話です。
2.注文住宅は相見積もりを取る方がいい

これを読んでいる方がどのような状態にあるかは不明ですが、相見積もりのことで悩んでいることは間違いないと思っています。個人的には注文住宅は費用が高額なので相見積もりを推奨しています。
その理由は以下の3点です。
- 適正価格の確認
 - ご自身との相性
 - 多角的な情報が得られる
 
以降で、詳しく解説していきましょう。
適正価格の確認
相見積もりを取ることでご自身が建てようとしている注文住宅の適正価格を確認できます。一社からの見積りだけでは、ご自身の注文住宅が適正価格だと言えない状況です。その一社のことを疑う訳ではありませんが、仮に価格が高くなっていても気付かないと思うのです。
複数の見積もりがあって費用を見比べることで、はじめて適正価格のラインを知ることができます。面倒だったり、嫌がられてしまうかもと考えてしまうかもしれません。
しかし、一社だけの見積もりだけでは適正価格と言い切れない不安がある以上は、思い切って相見積もりを取ることをおすすめします。
ちなみに、注文住宅を安く建てる方法を紹介している記事として「安く家が建つ?お金をかけない家づくり5選」もありますので、よろしければこちらもどうぞ。
ご自身との相性
相見積もりを取ることは適正価格の確認だけに留まらず、ご自身と相手の相性を計ることにも使えます。これも同様に一社だけでは、ご自身との相性が合っているのかわからないのですよね。会社自体もそうですが、担当者でも相性は変わってくるのは当然のことです。
注文住宅を建てるのは住宅建築会社としてですが、それを実行しているのは人です。社風も大事ですが、人がどのような性格を持っているのかは更に重要になります。間取りやデザインも合わせてご自身との相性を確かめるための方法として、相見積もりを取ってみるのもいいかもしれません。
多角的な情報が得られる
相見積もりを取ることで多角的な情報を得られるという利点もあります。偏った知識にならないためには、とても重要だと感じます。建築業界はとても幅広い知識を必要とます。それ故に間違った情報も存在しています。
もし、ある人が間違ったことを教えてしまった場合を想定すると、偏った情報の取り方をしていると間違いに気づくことができません。今の主流の方法がすぐに古くなるとも限りません。部材・工法だけ見ても常に新しく生まれています。
また、デジタルな部分では知りえないリアルならではの部分があるのも確かです。現にこうやって記事を書いている私も伝える内容に限界があるのを感じています。話すのと書くのでは、感覚がまったく異なります。
対面で話せたらもっと色々なことを伝えられるのに、と思っている最中です。
3.注文住宅の相見積もりの注意点

ここからは、注文住宅の相見積もりを行う際の注意点を紹介していきましょう。注意点は4点です。
- 2~3社に依頼する
 - 建物の仕様を同じにする
 - ライバルの住宅メーカーに依頼する
 - 双方に相見積もりの話を出しておく
 
詳しく解説していきましょう。
2~3社に依頼する
注文住宅の相見積もりは、2~3社に依頼するのがオススメです。理由としては、混乱しない数がこの数字だと考えているからです。たとえば、4社から相見積もりを取ったとして、注文住宅の見積もり書は内容が多いので把握するまでに時間が掛かります。
また、話をする時間を確保するだけでも数の分だけ必要になる訳ですから、むやみに多くしても労力ばかりが増える一方です。そのため2~3社をお勧めしています。
余談ですが、相見積もりの進め方としては、まずは1社から見積もりを取りましょう。その後に、各住宅メーカーに依頼するのが一番スムーズな方法だと思います。
建物の仕様を同じにする
注文住宅の相見積もりを依頼する場合は、建物の仕様を同じ内容でお願いするようにしましょう。きちんと整合性を確かめるためには、これが重要になります。よくありがちなのが、相手が言うままに見積もりを立てられてしまうことです。
たとえば、片方で35坪の建物の大きさなのに対し、もう片方では38坪の建物の大きさになっていては、間違いなくお互いの整合性がとれなくなります。同じにするのは大きさだけではありません。性能、設備機器なども同じにすることが大切ですので覚えておきましょう。
ライバルの住宅メーカーに依頼する
ライバルの住宅メーカーに依頼すると相見積もりは、より効果的です。たとえば、ローコストを展開している住宅なら、同じローコストを展開している住宅メーカーに相見積もりを依頼しましょう。これは、車で例えるとライバル車種同士を競争させるのと同じです。
会社同士でライバル意識もあるので、営業担当も負けたくない意識が働く可能性が高くなり、競争をし始める可能性も高くなります。どこまで通用するかは、あなたの腕次第です。
双方に相見積もりの話を出しておく
もし、注文住宅の相見積もりを行う場合は各住宅メーカーにその旨をきちんと伝えておきましょう。礼儀の意味もありますが、住宅メーカーを牽制(けんせい)する効果もあるからです。
たとえば、あなたが何かしらの商売をしていたとして、お客さんに見積もりをお願いされたとしましょう。その際に、競争相手がいることを言われたらどうでしょう?ちょっと気持ちが引き締まる想いをしませんか?ピリッと。
やはり誰かと比較されるというのは、良くも悪くも競争意識が働くものです。また、しっかりとした根拠のある見積もりを作成しようとする気持ちにも拍車が掛かることも期待できます。
4.注文住宅の相見積もり まとめ

注文住宅で相見積もりを取らないケースをメインにお伝えしました。私が考えられるところでお伝えしているので違ったケースも存在するかもしれません。
また、相見積もりを取る重要性についてもお伝えしました。色々な観点から見ても車を買う時と同様に必要な考え方だと思います。よかったら参考にしてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございます
最後まで読んでくださりありがとうございました。この記事が皆様のお役にたてたら幸いです。読んでみて疑問に思ったことや解決しなかったことがありましたら、ぜひ教えてください。
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