注文住宅を建てられた方の中には相見積もりを取らなかった、というお客様がいらっしゃいます。個人的には、相見積もりは取った方がいいと思っていますが、人にはそれぞれ事情があります。そこで、今回は注文住宅の相見積もりを取らない方の状況について、詳しくご紹介したいと思います。
それでは、本題に入ります。
1.注文住宅で相見積もりを取らないケースとは?
相見積もりとは、同時に複数の業者から費用や納期などを取り、サービス内容を比較することを言います。多くの方が経験しているのは、自動車の相見積もりを取ることではないでしょうか。
T社とN社の対抗車種同士を比較するために相見積もりを取り、価格を競わせたことがあるかと思います。同様に建築業界でも相見積もりは行われています。しかし、場合によっては相見積もりを取らないケースがあります。
以降で詳しく説明していきましょう。
知り合いが住宅建築会社
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、知り合いが住宅建築会社をしているというケースがあります。
兄弟・従妹・親戚・友人などの知り合いが建築会社を経営していたり社員になっていることで、
注文住宅を建てる話が決まっている状態です。
知り合いということもあり、ある程度の話しやすさと優遇される条件が用意されていたりするのだと思います。
だたし、知り合いだからこそ目に見えないトラブルやいざこざが発生するのは少なくない話です。
良くも悪くも、「知り合いだから大丈夫」と楽観的なところが出てしまうのでしょう。
自身が住宅建築会社
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、ご自身が住宅建築会社をしているというケースがあります。
ご自身がそのような会社を経営していたり、社員として働いている場合、
住まいを建てるとなったら当然のことかもしれません。
原価とは言わないまでも、格安価格で建てられるため他社との競争は、
最初から検討していません。
しかし、ご自身が想っている理想の注文住宅にならないところも出てきます。
住宅建築会社ごとにデザインの特徴があるため、それを外すことができない場合もあります。
あこがれの住宅建築会社
注文住宅の相見積もりを取らない方の中に、あこがれを抱いている建築会社で建てるというケースがあります。
口コミ・SNS・ホームページなどで情報を収集し、ご自身が理想と思うところとマッチングした結果だと思います。
ゼロではありませんが、基本的には相見積もりを考えはなくなると思っています。
なぜなら、ファンだからです。たとえば、これは推し活と同じ状態です。
好きなモノに理由はいらないですし、自身にとって唯一無二の存在です。
故に、好きな者同士が話をすると楽しく会話ができるのと同じように、気持ちが通じ合う者同士なら向かう方向が分かりやすいです。また、お客様が注文住宅を建てる企業のことを知り尽くしているため話の展開も早いでしょう。
2.相見積もりを取る方がいい
これを読んでいる方がどのような状態にあるかは不明ですが、個人的には注文住宅を建てる際は相見積もりを推奨しています。
これから、その3つの理由を細かく説明していきましょう。
適正価格の確認
相見積もりを取ることでご自身が建てようとしている注文住宅の適正価格を確認できます。
一社からの見積りだけでは、ご自身の注文住宅が適正価格だと言えない状況です。その一社のことを疑う訳ではありませんが、仮に価格が高くなっていても気付かないと思うのです。
複数の見積もりがあって費用を見比べることで、はじめて適正価格のラインを知ることができます。
面倒だったり、嫌がられてしまうかもと考えてしまうかもしれません。しかし、一社だけの見積もりだけでは適正価格と言い切れない不安がある以上は、思い切って相見積もりを取ることをおすすめします。
ちなみに、注文住宅を安く建てる方法を紹介している記事として「安く家が建つ?お金をかけない家づくり5選」もありますので、よろしければこちらもどうぞ。
ご自身との相性
相見積もりを取ることは適正価格の確認だけに留まらず、ご自身と相手の相性を計ることにも使えます。
これも同様に一社だけでは、ご自身との相性が合っているのかわからないのですよね。
会社自体もそうですが、担当者でも相性は変わってくるわけです。
注文住宅を建てるのは住宅建築会社としてですが、それを実行しているのは人です。
社風も大事ですが、人がどのような性格を持っているのかは更に重要になります。
間取りやデザインも合わせてご自身との相性を確かめるための方法として、
相見積もりを取ってみるのもいいかもしれません。
多角的な情報が得られる
相見積もりを取ることで多角的な情報を得られるという利点もあります。
偏った知識にならないためには、とても重要だと感じます。
建築業界はとても幅広い知識を必要とます。それ故に間違った情報も存在しています。
もし、ある人が間違ったことを教えてしまった場合を想定すると、
偏った情報の取り方をしていると間違いに気づくことができません。
今の主流の方法がすぐに古くなるとも限りません。部材・工法だけ見ても常に新しく生まれています。
また、デジタルな部分では知りえないリアルならではの部分があるのも確かです。
現にこうやって記事を書いている私も伝える内容に限界があるのを感じています。
話すのと書くのでは、感覚がまったく異なります。
話せたらもっと色々なことを伝えられるのになぁ~、と思っている最中です。
3.まとめ
注文住宅で相見積もりを取らないケースについてお伝えしました。私が考えられるところで
お伝えしているので、また違ったケースも存在するかもしれません。
また、相見積もりを取る重要性についてもお伝えしました。色々な観点から見ても
車を買う時と同様に必要な考え方だと思います。
よかったら参考にしてみてください。最後まで読んで頂きありがとうございました。