「庭の木を切ったら家族が病気になった」「事故が続いた」など、庭木を切った後に不幸が起きたと感じる人がいます。これは単なる偶然なのか、それとも本当に関係があるのでしょうか?年齢を重ねるごとに、親の介護や子どもの独立、将来の不安など心の揺れが多い時期。不思議な出来事に敏感になります。この記事では、庭の木を切ることと不幸の関係について、スピリチュアルと現実的な観点から掘り下げていきます。
1.スピリチュアルな視点:庭木は家を守る存在?
スピリチュアルな視点というよりも、日本古来の考え方としては庭木は家を守る存在と言えるかもしれません。
守り木(まもりぎ)という考え方
日本には古くから「木には魂が宿る」という考え方があります。特に家の敷地内に長年植えられている木は「守り木」とされ、家族や住まいを守る存在だと信じられてきました。このような木を無断で伐採すると、家の運気が乱れるとされ、不幸を招くという言い伝えがあります。
鬼門・風水との関係
風水では、北東(鬼門)や南西(裏鬼門)に植えられた木が家の気の流れに影響を与えると考えられています。知らずに大事な木を切ると、運気が下がるとされることも。
祟りや霊的な影響?
「木には神様や霊が宿る」といった考えから、木を切ったことで霊的な影響を受けたと感じる人もいます。特に大きな木や、由緒のある場所に植えられた木の場合は注意が必要です。
2.庭木を切る:不幸との因果関係は?
「庭木を切る」=「不幸」となるような因果関係はあるのでしょうか。筆者の見解をお伝えしていきましょう。
偶然の一致が多い
「木を切ったら不幸が起きた」という話の多くは、実際には木を切ったことと直接の関係はない場合がほとんどです。たとえば、親の病気や事故があったとしても、それはもともと進行していたことであり、たまたま時期が重なっただけという可能性が高いです。
心の不安が影響している
木を切ることに罪悪感を感じていると、不安が増幅し「不幸」と感じやすくなることも。これは心理的な現象で、50代の方に特に多く見られます。
実害のケースもある
ただし、大木を切ったことで土壌が不安定になったり、風通しや日当たりが変わって家の湿気やカビが増えるなど、生活環境に悪影響が出るケースもあります。これは「運気」とは別に、現実的な問題です。
3.実際にあった体験談から考える
実際にあった体験談から考えることも大事です。例として、筆者の体験談をお伝えしましょう。
筆者の身近な体験談①
私の祖母は、30年以上育てた柿の木を伐採した翌月に祖父が病気で倒れたと話していました。そのときに「柿の木を切ったから起こった」と感じたそうです。もちろん偶然かもしれませんが、そのような体験が不安の元になることもあります。
このような話を耳にすると、木を切ること自体がいけないことのように感じられてしまいますが、必ずしもそうとは限らないのです。
筆者の身近な体験談②
お家に関わる仕事をしていると不思議な話を聞くこともあります。70代の大工さんから聞いた話です。まだ若い頃に一緒に大工をしていた父親と共に、とあるお家の庭の木を切ったそうです。お清めをしないで切ったところ、不可解なことが連続で起こったそうです。私が一番驚いたのは、父親が宙に浮いたと話していたことでした。
「仕事の邪魔をされた」と笑って話していましたが、それ以来、その大工さんは必ずお清めをする習慣を身に着けたと言ってました。
4.信じるか信じないかはあなた次第
筆者はこれまで様々な職業を経験してきた中で、スピリチュアルな観点も現実的な観点の両方を持ち合わせています。霊的なことを信じる方もいますし、信じない方もいます。結局のところは、「ご自身がどう考えるか」です。
日本の風習的な考え方
「日本では全てのモノに神が宿る」という考え方があります。古来の日本は資源が乏しかったため、仮想的にでもモノに神を宿し、それを取り込むことで自身の力に変えることをしてきました。ご飯を食べているときに「米を残すな」と言われるのもその一つです。小さい頃から見えないものがいるという概念を教え込まれているもの事実なのです。
だたし、例外も
余談ですが、石巻市の建築関係に携わる多くの方々が知っている有名な話があります。霊的な現象が多発してしまい、工事ができない物件が実際にありました。石巻市でも有名な神主さんがお祓いをして工事が再開できるようになったのですが、このような話は実在しているのです。
5.庭の木を切るときに気をつけたいこと
庭木を切る必要が出てくる場合があると思います。その際は、以下の点に気を付けましょう。
本当に切る必要があるか?
まず、「木を切る必要性」があるかを再確認しましょう。以下の理由があれば、切ることは悪いことではなく、家を守る行為ともいえます。
- 倒木の危険がある
- 害虫が発生している
- 建物に影を落としている
切る以外の選択肢を考える
木を切る前に、以下のような選択肢も検討してみてください。木を活かしつつ安全性や生活環境を守ることも可能です。
- 剪定して様子を見る
- 樹勢回復の手入れを試みる
- 他の場所に移植できるか相談する
庭の木を切る前にやるべきこと
- 木に手を合わせて感謝の気持ちを伝える
- お清めの塩をまく
- 可能なら神社で相談する
詳しいお清めの方法
庭木を切る前後には「お清め」を行うことで、心を整え、不安を和らげることができます。簡易的な儀式であっても、自分の心が落ち着くことが大切です。
- 木の前に立ち、感謝の気持ちを込めて合掌
- 木の根元を中心に粗塩を4ヶ所にまく(東・西・南・北の角)
- 木に酒をかけて、塩と同様に4ヶ所にまく
- 感謝と謝罪の念を込めて一礼
- 庭木を切ってしまった後でも可
庭木を切ってダメな日も
庭木を切ってはいけない日・期間もあります。土に関係する「土用」や「大つち・小つち」が該当します。木々などの生命が一番活発になる時期というところから来ています。すべてお伝えすると長くなるので、詳しくは実際に庭木を切る業者に直接確認するとよいでしょう。
庭木を切る際はプロに相談
木を切るときは、造園業者や樹木医などの専門家に相談しましょう。近隣トラブルや安全面にも注意が必要です。
6.木を切ったあと、不幸が続くと感じたら
もし木を切ったあとに不幸が続くと感じたら、次のような方法で気持ちを整えましょう。
- 神社でお祓いを受ける
- 供養や感謝の手紙を書く
- 新たに植樹する(「生まれ変わり」の象徴)
お祓いについて
神社でのお祓いは、精神的な安心感を得る意味でも効果的です。
- 地元の氏神様や近所の神社に相談する
- 「家内安全」や「清祓(きよはらい)」をお願いする
- 玉串料(お礼)は3,000~10,000円程度が一般的(※地域により変動します)
必要に応じて相談をしましょう
自宅や現地で出張してもらえるケースもあるため、必要に応じて問い合わせてみましょう。体調不良や家庭の問題がある場合は、専門家への相談も忘れずに。すべてをスピリチュアルなせいにせず、冷静に状況を見極めることも大切です。
7.よくある質問(FAQ)
よくご質問を受ける内容をまとめました。気になる回答があるか確認してみてください。
Q&A
Q. 木を切る時期に良い・悪いタイミングはありますか?
A. 冬〜早春(落葉期)は木にとって負担が少なく、伐採に適した時期です。逆に真夏は避けた方が無難です。
Q. 切った木はどう処分すればよいですか?
A. 業者に頼むと処分まで対応してくれる場合が多いです。スピリチュアルな配慮としては、神社に相談し、お焚き上げを依頼する方もいます。
Q. 根だけ残しても問題ないですか?
A. 根を残すと新芽が出ることがあります。再生や再生長を希望しない場合は、根っこまで完全に取り除くか、専門業者に枯らしてもらう方法もあります。
Q. お清め用の塩は、なんでもいいですか?
A. できれば少し高い塩が好ましいです。粗塩や海水100%の塩がベストです。
Q. お清め用の酒は、なんでもいいですか?
A. すこし高いお酒にしましょう。神様がいると仮定して、喜んでもらえるお酒が良いと思うからです。
8.まとめ:心を込めた行動が大切
庭の木を切ることは、不幸の原因になるとは限りません。しかし、長年そこにあった存在を取り除くことには、心のケアが必要です。スピリチュアルな観点を大切にしながら、現実的な判断と感謝の気持ちを持って行動すれば、必要以上に不安を感じることはありません。
もし不安が拭えないときは
この記事を読んでも不安が拭えないときは、あおい創建でもご相談を受け付けしています。お家に関わる神事を大切にしてきたからこそ、お伝えできることも沢山あります。すぐに相談したい場合は、LINEがオススメです。チャットを開設していますので、友だち追加後にメッセージが可能になります。
下の画像からでも問い合わせが可能です。じっくり考えて検討したい方におススメです。気になることがありましたら、ぜひ。
人生の節目に庭を整えることは、心の整理にもつながります。不安なときこそ、心を込めた行動を忘れずに。