注文住宅に限らずマイホームを建てることは、一生に一度の大きな決断です。新しい家に住むことの喜びと期待は膨らむでしょう。しかし、引き渡しが終わった後に必要となる今後の維持費についても理解しておくことが重要です。この記事では、住宅ローンとは別にかかってくる新築住宅の維持費について詳しくお伝えしていきます。
1. 固定資産税
まず知っておくべきなのは、固定資産税です。これは土地や建物に対して課せられる税金で、年に一度支払う必要があります。税額は地域や物件の評価額に基づいて決まります。一般的には、建物の価値の約1.4%が固定資産税として課されることが多く、地域によっては軽減措置がある場合もあります。詳しくは関連記事「注文住宅を建てる前に知っておきたい固定資産税」も併せてご覧ください。また、固定資産税と共に都市計画税も忘れてはいけません。固定資産税は収入が減少したり、家庭の状況が変わった場合は負担が大きいため、ライフプランを立てる際に考慮に入れるべき要素です。
2. 光熱費
次に、光熱費です。水道代、電気代、ガス代などは、毎月発生する固定費用です。新築の家はエネルギー効率が良く設計されていますが、家族の生活スタイルや使用状況によってこの費用は変わります。例えば、暖房や冷房の使用頻度、または家電の省エネ性能によっても異なります。太陽光パネルの設置をしているお家では、建築時の初期費用はかかりますが、電気代は抑えることができるでしょう。省エネな住まいを選ぶことで、長期的に光熱費を抑えることが可能になるという点です。
3. 住宅に関する保険
新築住宅においても、自然災害や事故による損害に備えるため、住宅保険の加入が推奨されます。保険料は物件の立地や規模、保険内容によって異なりますが、年間数万円から十数万円程度が一般的です。この費用は家を維持するうえでの重要な投資となります。詳しくは関連記事「住宅ローンと火災保険の完全ガイド:あなたの家の保障は大丈夫?」も併せてお読み頂ければ幸いです。
4. メンテナンス費用
住宅は時間とともに劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要です。これには、屋根や外壁の塗装、シロアリ対策、エアコンなどの設備が含まれます。一般的に、新築住宅でも一定期間ごとに外壁塗装や屋根のメンテナンスが必要になるため、これらの費用も年間の積立予算として念頭に置いておきましょう。しっかり貯蓄をしておくことで、メンテナンス時期に大きな出費があっても安心です。
5. 修理・リフォーム用積立
万が一の故障や老朽化に備えた修理・リフォーム用の積立も大切です。特に水回り(キッチン、お風呂、洗濯場関連)や電気設備(停電や漏電)は、突然のトラブルが発生する場合があります。また、太陽光発電のパワーコンディショナやエコキュートなどの設備も老朽化すると交換の必要があります。そのために毎月一定額の貯蓄をしておくことおすすめします。
6. その他の費用
最後に、その他の費用についても触れておきたいと思います。庭の手入れ、草刈り、害虫駆除なども家の維持には欠かせません。特に戸建ての場合は、庭や外構も維持していく必要があります。これらの費用も維持管理費用として貯蓄しておきましょう。
まとめ
このように、注文住宅を建てて引き渡しを受けたらそれで終わりではありません。住宅ローンを毎月支払いながら、後にかかる年間の維持費もしっかりと積立しておく必要があります。積み立てる費用は多岐にわたりますが、これらの費用を予め把握しておき、自分たちのライフスタイルに合った予算を立てておくことが大切です。将来的なライフプランを見据えて計画的な維持を心掛け、家族が安心して幸せに暮らせる環境づくりを目指しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。