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注文住宅の豆知識

注文住宅の防犯対策は建てる前が肝心?気になる住まいの防犯対策を徹底解説!

建物内に侵入し強盗をする犯罪の増加がメディアで騒がれている現状があり、建築業界でも防犯対策についての問い合わせが増えています。今の世の中の状況に不安を感じながらも、注文住宅を考えられている方もいらっしゃると思います。そこで今回は、注文住宅で出来る防犯対策についてご紹介していきましょう。

 

 

以下が目次になります。注文住宅を建てる前から防犯対策は始まっているので、最後まで読んで知識をアップデートしましょう。

1.注文住宅の防犯対策 防犯対策は建てる前から始める

注文住宅の防犯対策は、建てる前に考えるところもあります。安全な国として有名な日本ですが、地域によって治安の良さに違いがあるからです。

1-1.犯罪が多い地域を避ける

地域によって治安の違いがあります。私たちが住んでいる宮城県の石巻市では、それほど目立った犯罪は発生していません。比較的、治安が悪くない地域だと思います。最近では移民の方や外国人の出入りが多い地域に対して心配をされる傾向がありますが、注視するべきは地域ごとの犯罪発生率や犯罪件数を基に住む地域を選ぶことです。その理由としては、そもそも数値が低い地域であれば被害にあう確率が低いと言えるからです。

1-2.人が少ない地域であっても要注意

人が少ない地域であっても要注意

人が少ない地域であっても注意は必要です。特に近所まで距離があるようなところに住まいがある場合では、留守中に犯罪が起こったとしても発見や通報まで時間が掛かってしまうからです。近所付き合いを面倒がられる方が増えている昨今ですが、実は地域のコミュニティが防犯の役割をしていることも十分に理解をしておきましょう。

1-3.建物を豪華な造りにしない

根本的な話になりますが、豪華な造りのお家は狙われやすい傾向にあります。周りの家屋と比べ大きい家があった場合、見た瞬間に「お金持ちの家」という印象を抱くと思います。そのくらい、お家の見た目というのは重要であり、標的になりやすいのです。質素な造りとは言いませんが、デザイン性も程よい加減がベストだと考えています。

2.注文住宅の防犯対策 侵入を知らせる設備

2-1.砂利を敷く

 

砂利を敷く

ご自身の敷地にコンクリートやアスファルト舗装をする方が増えています。機能的に見ても、景観的にも良いところがありますが、防犯的な視点で見ると弱い部分があります。それは、音が出にくいことです。静かなことを良いとされてきている現在では、音が出る重要性を考えることが減っています。しかし、ご自身の敷地内に人や車が入って来たときにシグナルとなるのは砂利を踏んで発生した音です。怪しい・怪しくないは別として誰かが入ってきたことを知るために重要な役割をしているのです。

2-2.センサーライト

センサーライト

 

人が近づいたり、モノが動いたときに反応して点灯するセンサーライトは、防犯対策として、とても優秀だと感じます。たとえ、音を出さないように侵入してきた場合でも動きに反応して点灯するため、在宅している方に視覚的なシグナルを出してくれるようになります。だだし、自分たちが家に居ながらライトの点灯に気付ける位置につけることが重要です。

2-3.録画機能付きインターホン

録画機能付きインターホン

 

インターホンは家に用事がある人が押す、という認識を持たれる方が多く、防犯的には効果が薄いと思われるかも知れません。しかし、今のインターホンには録画機能が付いているモノがあり、留守中にインターホンが押されたシーンを記録しています。不審者は、犯行をする前に下見を行います。留守の時間を把握するのにインターホンを鳴らし確認することをします。その時に録画されていると気付いたのなら、その後に怪しい行動に移すことをためらい帰る選択をさせる動機となります。また、お家に居るときでもインターホン越しであれば、直接的に対面で対応することも避けられるため一石二鳥です。詐欺の被害を未然に防ぐに「リフォーム詐欺が多発!警戒すべき手口と怪しい業者の見分け方」の記事もぜひご覧ください。

3.注文住宅の防犯対策 侵入を遅らせるためには

万が一、自宅に侵入しようとする不審者がいる想定でお話をすると、とにかく時間が掛かるような対策が重要になります。侵入に5分以上かかる場合は、あきらめる傾向があると言われています。それを犯罪者が侵入を諦める心理の指標と捉えて対策を取り入れていきましょう。

3-1.玄関錠をダブルロックに

通常の玄関錠はシングルになっていることが多いです。玄関錠といっても専門業者であればピッキング作業は数分で完了する場合もあるくらい実際は簡単に開錠できてしまいます。そのため、玄関錠をダブルにすることで単純に倍の時間が必要になる訳ですから不審者からすると避ける傾向になり得るでしょう。

3-2.スマートキーも有効

 

玄関錠をスマートキーに変更するのも有効です。スマートキーにすると玄関の鍵穴が見えない状態になります。鍵穴はカバーを外さないと見えないところに隠れているため、ピッキング作業をする前から時間が掛かります。手間が掛かるのであれば、時間を要するため避けられる可能性が高くなります。このような小さく思える対策でも、実はとても有効な方法なのです。

3-3.窓を頑丈にする

不審者が建物内へ侵入する場所として有名なのが窓です。ガラスを叩き割り、カギを開けて内部へ侵入していくシーンをドラマなどで見たことがあるかと思います。その窓を頑丈にすることで犯罪の抑止力を高めると同時に侵入までの時間を稼ぐことが可能になります。ガラスが一枚よりも二枚、二枚よりも三枚と枚数が多くなるごとに侵入までの時間を増やせるようになります。サッシメーカーでも公表している内容があるのでこちらも合わせてどうぞ(外部リンク)

3-4.塀を高くしない

塀を高くしないのも防犯上では重要な役割をします。周囲を通りかかった人から見られることを避けるために塀を高くしがちですが、視覚的には「ご自身が見られない=相手も見えない」状態をつくり出しています。こういった死角や盲点をついて侵入を図ろうするため、塀の高さには配慮が必要となります。

4.注文住宅の防犯対策 抑止力を高める対策

注文住宅の防犯対策として、抑止力を高めることも大切です。場面は違いますが、「高いところに上がると落ちる危険がある」と感じるでしょう。規制線が張られていたら尚更です。そのため危ないと感じるところは意識的に避けて行動しています。防犯についても同じで、このような動機を促せるのは抑止力がカギになると思って間違いないでしょう。

4-1.防犯カメラ(ダミーでも可)

 

防犯カメラの設置は、大きな抑止力となります。お家が留守の状態でも、見られているのと同じ状態になり、さらには記録を残してくれるため防犯カメラがある時点で侵入を諦めさせる効果が高くなります。疑う方もいらっしゃるかも知れませんが、たとえば、ドライブレコーダーが付いている車がご自身の車の前に来たときに、気か引き締まる経験をしたことがあるかと思います。これと同等以上の効果がお家の防犯カメラにもあると思ってもらえると分かり易いですね。

4-2.お風呂に窓を付けない

強盗以外にも、建物内で発生する犯罪はあります。のぞきは、その代表的な例です。言葉を選ぶ必要があるため詳しい説明は省きますが、なにかと狙われやすい窓を浴室に付けないという選択肢は、防犯性能を向上させるために今後増えてくる対策になると考えています。

4-3.2階バルコニーは設けない

2階のバルコニーは安定した作業場として狙われやすい場所です。意外と思われる方がいるかも知れません。しかし、想像してみてください。旅行に出ていて留守中の家があったとします。不審者がハシゴを掛けてバルコニーに上がります。そして、窓を割る作業を開始します。立ち上がったパラペットに身を隠しながら着々と作業を進めることができます。このように大胆な方法とは逆で、多少時間が掛かっても見られる可能性が低いため、バルコニーは狙われやすい場所だと言えるでしょう。

4-4.ホームセキュリティー

 

 

ホームセキュリティーと契約することは、最強の抑止力になるでしょう。先にお伝えしておきますが、私はこれらの会社の回し者ではありません。普段からセキュリティー会社のステッカーが発見しやすい場所に貼ってあるお家を見ると「防犯意識が高い家」という印象を抱きます。これは、不審者にとって一番嫌なことだと感じます。何かあったら駆けつけて確認してもらえるサービスは、留守中の安心にも繋がります。実際に、この記事を書いている時点の話ですが、セキュリティー導入に2ヶ月待ちの状態になる程、依頼が殺到しているようです。

まとめ

 

まとめ

注文住宅の防犯対策についてお伝えしてきました。建てる前から防犯対策は始まっています。建てた後には「防犯意識の高い家」と思われるような状態であれば、あなたの住まいは狙われる可能性が低くなります。今回お伝えした内容を参考に注文住宅の家づくりに防犯対策を活用してもらえると嬉しいです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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