「注文住宅では、網戸がオプション扱いになりますか?」という質問を頂きました。
私たちは標準準備していますが、そうではない工務店もあります。
そこで今回は、注文住宅の網戸について詳しくお伝えしたいと思います。
記事の目次
- 注文住宅の網戸は標準装備
- 注文住宅の網戸がオプションになる場合
- 注文住宅の網戸選びの注意点
- 注文住宅に網戸を付ける際は新築時がベスト
- まとめ
以上が、目次となります。順番通り進めて行きましょう。
この記事では、注文住宅の網戸について詳しくなれる内容になっているので、
失敗しない網戸選びが可能になります。
それでは、本題に入りましょう。
1.注文住宅の網戸は標準装備
冒頭でお伝えしている通り、私たちの工務店では注文住宅に網戸を標準装備しています。
これは、最初から見積り内容に組み込んで費用を計上させていることを意味します。
そのため、不要な時は見積もり内容から除外することも可能です。
つまりは、網戸が付いていることが当たり前だから費用は掛かりません、ということではなく
あくまで最初から見積書に入れています、ということです。
基本的には注文住宅の網戸は標準装備としている住宅建築会社は多いと思います。
私が知りえる限りの近隣の工務店は、網戸を標準装備しています。
しかし、注文住宅の網戸をオプションとしている企業もあります。
後で詳しく説明しますが、すべての住宅建築会社で標準装備している訳でないのです。
注文住宅の網戸は、すべての住宅建築会社で標準装備ではないことを
あらかじめ把握しておきましょう。
2.注文住宅の網戸がオプションになる場合
注文住宅の網戸がオプションになる場合についてお話していきましょう。
結論から言うと、住宅建築会社が採用している換気システムによると考えられます。
注文住宅だけではありませんが、建物に採用される換気方法には種類があります。
「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」とあり、それぞれ換気方法が違います。
特に「第1種換気」は機械吸気・機械排気を行う換気方法のため、普段は窓を開けることを前提としていません。
なぜなら、室内の空気は機械によって強制的に入れたり出されているため、
適切に空気の入れ替えが行われ常に正常な状態になっている、という考え方になります。
それだけではなく、窓を開け閉めすることで起こる熱の出入りにも関わってきます。
一年中快適な住まいは、春に例えられます。これは、暖かくもなく寒くもなく丁度いい温度が人は快適だと感じている比喩です。
窓を閉めた状態で性能を発揮する造りになっている建物では、
窓を開けて出入りする熱を嫌い、極力避けたいものとして考えられています。
全てに当てはまる訳ではありませんが、窓を開けることを前提にしていないのです。
それ故に網戸が不要という考えになり、その結果として網戸はオプションになっていると思われます。
3.注文住宅の網戸選びの注意点
注文住宅の網戸を選ぶ際の注意点は、しっかり考えた上で網の色を選択することです。
網戸の枠は取付けるサッシの色に合わせることが一般的ですが、網の色はご自身の好みによって変更することができます。
しかし、間違った選び方をされている方も多く、
外壁などのデザインに合わせた網の色を選択されているケースが目立ちます。
実際は、網は色によって特徴があります。間違えると網戸を破損させることもあるので
それぞれの色について詳しく説明していきましょう。
網戸の色別の特徴
網戸の網の色には「ホワイト」「グレー」「ブラック」の3色あります。それぞれの特徴を詳しくご紹介しましょう。
ホワイト
ホワイトは、光を反射して外からの視線を遮断します。3色の中で最も外から室内が見えにくい色のため、
プライバシーを保護を重視される方におススメです。室内が見えにくい分、外も見えづらくなるのが特徴です。
グレー
グレーは、光を拡散させるため外からは見えにくく室内からは見えやすいのが特徴です。
内外からの見え方のバランスが良いため、迷ったときに選ばれると間違いありません。
ブラック
ブラックは、視界がはっきり見えるため開放的な使い方を好まれる方におススメです。
しかし、網自体が視認しにくく、外からも室内が見えやすくなります。
網戸破損の事例
過去に網戸を破損された方から交換の依頼がありました。
状況としては、玄関に付けていた網戸を室内に荷物を運び入れた業者が誤って破損させてしまった様子でした。
そのときに、付いていた網戸の網は「ブラック」で、破損させた業者曰く「網戸に気付かなかった」とのことでした。原因は網戸の色なのは明確で、ブラックは視界がはっきりする分、その存在に気付きにくいのです。
弁償は壊した業者となりましたが、もしご自身の家族の場合は自己負担となります。
お客様自身が破損されないよう、交換時はグレーを付けさせてもらいましたが、
そういったことがないように使い方も含めて色を決める必要があると思います。
4.注文住宅に網戸を付ける際は新築時がベスト
注文住宅を建てる際は、新築時に網戸を付けるのがベストです。網戸自体の価格は変わりませんが、
後から付けるとなるとその他の費用が追加になります。
たとえば、わかりやすい費用は養生です。傷を付けないための保護を目的として行う養生は必須になりますので、新築時に付けたのと比べて費用は高くなります。
今の時代はインターネットでも網戸は購入できます。安く手に入れることが可能なネットショッピングですが、
網戸の寸法を正確に測ることができなければ、間違った網戸を購入してしまうことに繋がります。
そうなると、買っても使えない網戸になってしまうだけです。
以上のようなことがないように、網戸は新築時に付けるのがベストだと考えています。
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ありますので、よろしければどうぞ。
5.まとめ
注文住宅の網戸についてお伝えしてきました。これから初夏に入り、夏が近づいてくると気温も暖かくなりますが、
虫も多く発生してきます。
特に宮城の6月は、夜の気温が20℃以下のため、窓を開けて涼しい風を感じながら過ごすことが多い地域です。
網戸がある方が安心して過ごせると思います。
よかったら参考にしてみてください。最後まで読んで頂きありがとうございました。