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注文住宅の豆知識

注文住宅の値引き交渉には、ついで買いのリスクも伴う?

こんにちは。

建築会社を営んでいる私たちが必ず直面するのが「値引き交渉」です。

注文住宅を建てるとなると決して安い費用にはならないので、
値引き交渉は当然のように発生してきます。

しかし、値引き交渉にもケースバイケースが存在します。
良し悪しがあるので、注文住宅の値引き交渉について詳しくお伝えしていきましょう。

1.注文住宅の値引き交渉

注文住宅の相談を受けて、見積りが出来たところで初めて掛かる費用がわかります。

「こんなもんか」と冷静になる方と「うわっ」と驚かれる方がいます。
どちらの方も値引き交渉に当然なります。

「どれくらい値引きできますか?」と。

実際のところ、値引き金額は予め決めてあります

たとえば、新車を購入したことがある方なら皆さんご存じだと思いますが、
メーカーの値引き金額がすでに決まっています。

そのため値引き交渉を受けてから値引きが行われます。
大体5~10パーセントくらいの値引きになるかと思います。

注文住宅も同様に、値引き交渉になるとわかっているため
営業担当者は値引き金額を予め決めた状態で見積もりを提示しています。

そして、値引き交渉になったら値引きを行います。

これが悪いわけではありません。

人間には「得をしたい心理」があるため、目の前で値引きができたという
満足感を感じてもらうために企業側が配慮している方法だと思います。

実際に多くの企業で行われているため、
これは普通の値引き交渉と言えると思います。

2.注文住宅の要点をついた値引き交渉

これから先は要点をついた値引き交渉のお話になります。

要点とは、見積もり内容に指摘をすることになります。
これは、建築の知識がある方ならできる値引きの手段です。

注文住宅の見積り書となると、それなりの枚数があるため
把握するのは大変な作業ですが、

たとえば、見積り内容の数量欄に「一式」となっている項目があります。
この「一式」という書き方は、曖昧な表現なので厳密には計算されていない場合があります。

キッチンやトイレのようにセット品として数量が「一式」となっているのは、
スルーしても大丈夫な内容になりますが、
作業費や工賃が「一式」となっている項目は、一度理由を聞いてみると良いと思います。

目の前の担当者が言葉を詰まらせるようなときは、
再度見直せる合図だと思うので遠慮せずに確認しましょう。

3.注文住宅の諸経費も値引き要素

常日頃から私も大小問わず見積もりを作成している立場だからこそわかる内容として、
諸経費の曖昧加減があります。

注文住宅を建てる際に様々な業者が関係してきます。

各業者の諸経費をひとまとめにして計上している場合が多く、
割とざっくりとした計算の基に算出されています。

そのため、見直しをしてもらえる確率が高いです。

しかし、反対に注文住宅が完成するまでに掛かる、工数・日数・時間などを
しっかり計算している方もいます。

このような場合は、質問に対する受け答えがはっきりしているので、
対応の姿勢で見極めができると思います。

4.注文住宅は値引き後のアップセルに注意

私が聞いたことがある話の中に、値引き後にアップセルを受けたという話がありました。

アップセルとは、「ご一緒にこちらの商品はいかがですか?」とついで買いを
進めることをいいます。

たとえば、マクドナルドで「ご一緒にポテトはいかがですか?」と聞かれるのが、わかりやすい例です。

話を戻すと、値引き後に値引き以上のオプションを進められたという、お話を私は聞いたことがあります。

実際に値引き後というのは、心理的には非常に危ない状態で、
相手に何かを要求したときに、反対に相手の要求も聞き入れてしまう状態になりやすいのです。

値引き後に、金額以上のオプションを追加されれては、
意味がなくなってしまいます。

せっかく注文住宅を建てるならと思ってしまいますが、
即答せずしっかり考える時間をもらった方がいいでしょう。

5.注文住宅の値引きできない場合

これまでは、値引きができる話をしてきましたが、
これからは逆に値引きできない場合の話をしましょう。

値引きできない場合というのは、最初の段階で予算を決められているときです。
たとえば、「すべて込みで2000万円でお願いします」という話から始まった場合です。

その金額に応じた注文住宅にするために、大きさ、間取り、設備の数などに
どうしても制限が掛かってしまいます

そのため依頼を受けた側の建築会社も予算から利益を逆算して見積もりを作成していきます。
そうなると値引きする余裕がない見積もりとなるため、
値引きはできないと思った方がいいでしょう。

6.注文住宅の値引きで有効なのは相見積もり

注文住宅で値引きをする際に一番有効的なのは相見積もりです。
高い方、安い方と費用の見極めができる大事な方法です。

ずっと言われ続けている有効な手段ですが、一つだけ注意があります。

それは、必ず同じ内容で相見積もりをすることです。
これまでの経験上ですが、まったく違う内容で相見積りが行われていたケースが多数ありました。

はっきり言うと、これでは意味がありません
対処としては、最初に手にした注文住宅の見積り書のコピーをとり、
全項目の金額だけを黒塗りにします。

その状態で、他の建築会社に相見積もりを依頼しましょう。
そうすることで正確な相見積もりを得ることができるようになります。

そして、そこから金額が高い方へ値引き交渉を行うのが、
一番スマートな方法だと思います。

まとめ

今回は注文住宅の値引きについて、ご紹介しました。
注文住宅となると費用が高くなってしまうため、値引きをして安くしたいと考えるのは当然です。

実情としては、値引きができる場合と値引きができない場合があります。
また、相見積もりという有効な方法もあります。

デザイン・性能・コストのすべての面で納得できる注文住宅をつくるために、
参考にしてもらえると嬉しいです。

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