Tidbits
注文住宅の豆知識

エコキュート、そろそろ交換時期?補助金も出る給湯省エネ2025事業

お風呂や洗面所でお湯が出るのが当たり前の生活。そんな快適な暮らしを支えているのが「エコキュート」です。でも、導入して10年近く経つと、そろそろ「買い替えどきかな?」と悩む方も多いのではないでしょうか?エコキュートの寿命は10年〜15年と言われています。故障してしまうと生活に支障をきたす上、すぐに修理や交換ができないことがほとんどです。この記事では、エコキュートの基本から交換時のサイン、そして利用できる補助金について詳しくお伝えしていきます。

1.エコキュートってそもそも何?

エコキュート、そろそろ交換時期?補助金も出る給湯省エネ2025事業

「エコキュート」とは、正式には「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と呼ばれる家庭用の給湯器です。空気の熱を利用してお湯を沸かすとてもエコな設備です。具体的には、電気と空気中の熱を使ってお湯を作るため、従来の電気温水器よりも消費電力が大幅に少なく、ランニングコストも安く抑えられるのが魅力です。夜間の安い電力でお湯をためておく仕組みなので、電力料金プランによってはお得になることもあります。しかし最近では夜間電力も決して安くはありません。また、太陽光パネルも普及し、売電価格も安くなってしまったことを踏まえて、昼間の太陽光による発電を利用してお湯を沸かすエコキュートも登場しています。更にCO₂の排出量も少ないため、環境にもやさしい住宅設備であることも注目のひとつです。

2.交換時期の目安は?

地鎮祭をしないとどうなるの?

エコキュートの寿命は、一般的に10年〜15年が目安とされています。もちろん、使用環境やメーカー、使用頻度によって前後しますが、多くの家庭で10年前後から不具合が見られるようです。

以下に当てはまる場合は、交換の検討を始めるサインかもしれません。

  • 設置から10年以上が経過している
  • タンクから異音がする
  • リモコンにエラーコードが頻繁に出る
  • お湯がぬるい、または出ない
  • 沸き上げに時間がかかるようになった などなど…

“使えてはいるけど、なんとなく調子が悪い”という状況でも、突然の故障に備えて、早めのチェック・見積もりがおすすめです。

3.エコキュートが壊れると困ること

エコキュート、そろそろ交換時期?補助金も出る給湯省エネ2025事業

給湯器が壊れてお湯が出ないことを実際に経験すると、その不便さは想像以上です。お風呂に入れない、食器が洗えない、洗顔や手洗いの水が冷たい…と、特に冬場やお子さんのいる家庭では死活問題です。今の暑い時期もシャワーをよく浴びる方が多いでしょう。でもエコキュートは在庫状況や工事日程の関係ですぐに交換できないことも多いのです。最近は在庫も落ち着いてきましたが、生活に直結するからこそ不便さはひとしお。故障の場合でも、一度修理担当が来てから見積もりし、部品を揃え、再度訪問して修理という場合が多いので、一週間以上はかかります。また、交換の場合は、壊れてから業者に依頼し、調査→見積もり→納品→設置というステップを踏むため、早くても1週間〜10日程度はお湯が使えない状態が続くことになります。

4.エコキュート、壊れそうな時のサイン

「まだ動いてるから大丈夫」と思っていても、実はエコキュートはSOSを出しているかもしれません。

4-1.こんなサインがあったら注意

中古物件の庭の木

  • お湯の温度が安定しない:突然ぬるくなったり熱くなったり。制御機能の故障が疑われます。
  • リモコンに見慣れないエラーコード:マニュアルやメーカーHPでエラー内容をチェックしましょう。
  • 貯湯タンクや配管から水漏れ:わずかな水滴でも、放置すると大事故になることもあります。
  • 室外機から異音がする:ファンやモーターに異常の可能性あり。早めの点検をおすすめします。
  • 電気代が急に高くなった:効率が落ちて消費電力が上がっている可能性があります。

これらの症状が出たら、いきなり壊れる前に点検を依頼しましょう。10年を超えていれば、修理よりも交換の方がコスト的に有利なケースも多いです。

4-2.「修理」じゃダメなの?

決して安くはないエコキュートですので、修理で済ませたいと思う方もいらっしゃると思います。10年経過していなければ修理という選択もありますが、本体の寿命は10年〜15年と言われています。そうなると、せっかく修理しても数年で交換することになると、修理費用もかさみます。(エコキュートは個体で当たりはずれがあるとも言われているようです)また、修理で開けてみてその箇所だけ直して一旦はしのげても、次の修理箇所がでてくる場合が多いです。修理費用も場所によって違いますが、その間もまたお湯に苦労することになるのです。なので、10年以上なら交換するほうが個人的にはおすすめです。

5.「給湯省エネ2025事業」で最大13万円の補助金

エコキュート、そろそろ交換時期?補助金も出る給湯省エネ2025事業

2025年度も、引き続き国による給湯機の省エネ化を支援する「給湯省エネ事業」が実施されます。エコキュートの導入、交換を考えているなら、早めに検討してみましょう。予算は年々低くなってきています。更に、予算の上限に達すると事業は終了します。

5-1.補助金の内容(2025年度)

対象機器 一定の省エネ性能を満たすエコキュート 指定機種あり
補助額 1台あたり最大13万円 基本補助:6万円+加算補助あり
申請方法 登録された販売店・施工業者が代理申請 弊社も補助事業者です
期間 予算上限に達し次第終了 早期終了の可能性あり

補助金を活用すれば、最大13万円もおトクにエコキュートが導入できます。対象機種かどうか、工事が間に合うかなど、まずは早めの相談がおすすめです。

6.まとめ

新築の土地の選び方

エコキュートは、毎日の快適さを支える“縁の下の力持ち”。壊れる前がベストタイミングです。10年以上たったエコキュートなどは、そろそろ寿命かもというサインがあちこちに出始めます。通常はおよそメーカー1年保証ですが、弊社では条件により10年保証を付けることができます。高額な住宅設備のひとつですので、壊れてから慌てるよりも余裕を持った交換で生活に支障が出ないようにしたいもの。ぜひあなたのおうちのエコキュートも、点検ついでに交換のタイミングを検討してみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。宜しければ関連記事「最大160万円補助!2025年度子育てグリーン住宅支援事業について解説」も併せてお読みいただけますと幸いです。

recent posts