注文住宅を建てることは、家族にとって人生の中で最大のプロジェクトかもしれません。理想の住まいを実現するためにはまず見積りから。資金計画を立てるにしても、建築会社に正確な情報を伝え、現実的な見積りを最短で受け取ることが大切です。この記事では、注文住宅を建てる際によりリアルな価格でスムーズに見積りを出してもらう方法をご紹介していきます。建築会社に伝えるべき情報や重要性について詳しく解説し、注意しておきたい見積りのポイントもお伝えします。
記事の目次
1. 注文住宅の見積もりの基本
1-1.注文住宅の見積もりに重要なのは中身
1-2.完成予定日がある場合はしっかり伝える
2. 注文住宅の見積もりを最短でもらう方法は予算から
2-1. 注文住宅の予算額を最初に伝える理由
2-2. 注文住宅を建てる際の予算配分を伝える
2-3.見積もりに含まれない追加費用を試算しておく
2-4.ウェブ上で見る金額の中身
3.注文住宅の見積もりを最短でもらうには土地情報が必須
3-1. 注文住宅の最短見積もりに土地情報が必要な理由
3-2. 土地がある場合
3-3.土地が未定の場合は?
3-4 .土地が決まっていない場合の見積もりは建物本体のみ
4. 注文住宅の見積もりに重要な家族構成と生活スタイル
4-1.注文住宅の見積もりのカギは家族構成
4-2 .生活スタイルを詳しく伝える
5. 注文住宅の間取りやデザインの好みを明確にする
5-1. デザインの方向性を具体的に伝える
5-2 間取りの希望を伝える
5-3. 細かなデザインの希望を伝える
6. 注文住宅の間取りと設備の具体的な要望
6-1. 必要な部屋数と機能をリスト化する
6-2. 性能や設備へのこだわりも重要
まとめ
以上がこの記事の目次となります。それでは順番にお伝えしていきましょう。
1. 注文住宅の見積もりの基本
新築の注文住宅の見積書は、ざっくりいうと本体工事費と付帯工事費、諸経費の主に3つの項目に分けられています。建築会社によって含める項目が異なるため、見比べる際に注意が必要です。また、これは家の部分の価格であって、土地代金、外構工事は別途となります。はじめにこのことを念頭に置いておくと良いでしょう。
1-1.注文住宅の見積もりに重要なのは中身
注文住宅の見積もりをとろうとしても、ご自身の考えが曖昧な状態だと見積もりは困難ですし、多くの時間を必要とします。たとえば、何もない状態で「2500万円の注文住宅」と言われただけでは、その注文住宅の中身を第三者は想像できないと思います。様々な情報を集約して一つのお家にしていくのが注文住宅ですから、見積もりに必要な情報が多岐になることを事前に知っておきましょう。
1-2.完成予定日がある場合はしっかり伝える
完成予定日を予め決めている場合は、先方にしっかりお伝えしましょう。現時点でプランニングが開始されていない状況なら完成まで最短で6ヶ月以上の期間を必要とします。すぐに完成させたいと思っていても段階を踏む必要があるため要望が叶わないことをご理解ください。
2. 注文住宅の見積もりを最短でもらう方法は予算から
注文住宅の現実的な見積もりをスムーズにとるためにまずは相手に予算をお伝えしましょう。
2-1. 注文住宅の予算額を最初に伝える理由
注文住宅の見積もりを早く提出してもらうには、まずご自身の「ご予算」をしっかり伝えることが大切です。予算額を明確にすることで、あなたの希望に沿った提案を開始できます。逆に予算が定まってないと提案のスタートができないということです。
2-2. 注文住宅を建てる際の予算配分を伝える
注文住宅を考える際に、予算配分が明確になっていると話しの展開は早いです。たとえば、土地購入からなら「土地に1000万円・建物に2500万円」というような予算配分。また、建替えの場合は、「既存住宅の解体と外構を含めて3500万円」などご自身が考えた範囲と予算配分を明確にしておくと良いでしょう。
2-3.見積もりに含まれない追加費用を試算しておく
はじめに申し上げましたが、注文住宅の金額は、建物本体価格・付帯工事費・諸経費で基本的に構成されています。お見積もりにはどこまでが含まれているかを確認しましょう。弊社は、土地が決まっている場合は建物本体価格に係る費用(付帯工事・諸費用等)は見積書に記載しております。予め土地代金、外構工事、その他諸経費の試算をしておくと、見積もりをもらった後の全体像をスムーズに把握することができるでしょう。また、新しい家の家電、引越し費用なども頭に入れておくと良いでしょう。
2-4.ウェブ上で見る金額の中身
ウェブ上で、「こんなに安いの?」という価格の広告をよく見かけます。ですが、本体工事のみの金額になっていて、付帯工事費用が別途の場合が多く存在しています。安く見るための工夫策なので、この金額の中で全て完結すると思わないように注意しましょう。
3. 注文住宅の見積もりを最短でもらうには土地情報が必須
注文住宅を建てるには、土地情報が必要です。土地の有無や面積など様々な情報があることで、より早く現実的な見積算出ができます。それでは順番に見ていきましょう。
3-1. 注文住宅の最短見積もりに土地情報が必要な理由
注文住宅を建てるための土地の情報はとても重要です。なぜなら、土地の大きさ、形、地盤の状態がわからないと見積もりに反映できない部分があるからです。また、土地に関する法律(建ぺい率や容積率や用途地域など)は設計に制約を与える可能性もあります。
3-2. 土地がある場合
土地をお持ちの場合は土地の情報が正確にわかるため、付帯工事を含んだ「総工事費用」のお見積もりが可能になります。もちろん、外構工事もお見積もり内容に含めることができます。
3-3.土地が未定の場合は?
土地がまだ決まっていない場合、希望するエリアや広さ、予算を伝えると、建築会社が土地探しを手伝ってくれることもあります。これも注文住宅の見積もりを現実的にするための第一歩です。エリア・予算・大きさを伝えて、建築会社のサポートを仰いでみましょう。
3-4 .土地が決まっていない場合の見積もりは建物本体のみ
土地が決まっていない場合や探している最中でも注文住宅の見積もりは可能です。その場合は、建物本体のみの概算見積もりになります。さらには、土地が決まってから地型(土地の形・道路の位置・傾きなど)を考慮しなければならない場合があります。当初のままで不備が発生する場合は、見積もり内容が変更になることを予め知っておく必要があります。
4. 注文住宅の見積もりに重要な家族構成と生活スタイル
注文住宅のプランニングとスムーズなお見積もりには家族構成や生活スタイルなどの情報はとても重要です。プランニングに必要な情報となるため、これからのライフスタイルも反映しなければならないからです。おうちとのつきあいは、これからのライフスタイルも考えた設計にしなければならないからです。順番に見ていきましょう。
4-1.注文住宅の見積もりのカギは家族構成
家族構成は注文住宅の設計において重要な情報ですので、見積もりを作成するには必須事項です。例えば、小さい子どもがいる家庭は安全性が求められますし、高齢の親と同居するならバリアフリーの設計も視野に入れる必要があるからです。
4-2 .生活スタイルを詳しく伝える
普段の生活スタイルも注文住宅の設計に影響します。自宅で仕事をする職業ならホームオフィスを設置する必要がありますし、アウトドアが趣味なら大きな収納やガレージが役立ちます。日中家にいない方はランドリースペースの検討も必要でしょう。ご自身の生活スタイルをしっかりと伝えましょう。
5. 注文住宅の間取りやデザインの好みを明確にする
注文住宅は自由度の高さから、間取りやこだわりが醍醐味ともいえます。予算の範囲内でご自身がどういったところにこだわりたいのかを伝えるのが大切です。
5-1. デザインの方向性を具体的に伝える
「和風」「モダン」「北欧風」など、注文住宅のデザインの方向性を建築会社に伝えると、お見積もりも設計もスムーズに進みます。雑誌の写真やインターネットの画像を見せることで、見積もりにも反映される具体的なイメージを共有できます。関連記事として「注文住宅のテイスト」もありますので参考にしてみてください。
5-2 間取りの希望を伝える
間取りが決まらないと家づくりは一歩もすすみません。間取りに特化した書籍やSNSも巷であふれているように、家づくりには欠かせないものです。家族構成や生活導線などを考え、間取りの希望を伝えましょう。部屋数や必要な設備をリスト化し、ご自身の予算と照らし合わせてどのような家を創りたいかイメージを固めてください。これから長く住まわれる家だからこそ、先々のライフプランも考えた間取りを意識しましょう。
5-3. 細かなデザインの希望を伝える
壁の色、床材、窓の配置、吹抜けなど、こだわりがあれば事前に詳しく伝えておきましょう。これにより見積もり提出がスムーズになります。
6. 注文住宅の間取りと設備の具体的な要望
注文住宅の間取りは前述したように一番大切なものといっても過言ではありません。最短で見積もりを受け取るためには、設備に関してもこれから長くお住まいになる家で快適に暮らすために必要なものです。それぞれ見ていってみましょう。
6-1. 必要な部屋数と機能をリスト化する
家族に必要な部屋数や機能をリストアップしておきましょう。これは前述した「間取り」と重複する部分がありますが、リストアップしておくことで間取りを作り易くなります。部屋の数やリビングを広くする、収納を充実させる、ランドリースペースを作るなど、生活スタイルから具体的な要望を伝えると、建築会社はより具体的な見積もりを早く受け取ることができます。
6-2. 性能や設備へのこだわりも重要
床暖房、太陽光発電、高気密・高断熱などの性能や設備にこだわりがある場合は、必ず伝えておきましょう。これも注文住宅の見積もりに反映される重要なポイントです。
まとめ
注文住宅の現実的な見積もり最短でもらうには、建築会社に具体的な情報を伝えることが大切です。数社から早く見積もりをとって比較される際は、建築会社によって見積もりに入っている内容が違うことを理解しておきましょう。更に、見積もりに含まれていない費用に余裕を持つことも大切です。この記事が、夢のマイホームの第一歩となるスムーズな見積もりの取り方の参考となれば幸いです。宜しければ関連記事注文住宅を建てるには何が必要?注文住宅の費用シミュレーションを解説!も是非ご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。