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注文住宅の豆知識

お金をかけない家づくりのコツ5選|注文住宅でも賢くコストダウンする方法とは?

「家づくりは高くて当たり前」と思っていませんか?実はちょっとした工夫や考え方次第で、家づくりのコストは大きく抑えることができます。この記事では、現役の工務店として実際の経験から見えてきた「お金をかけない家づくり」のポイントを、間取り・デザイン・設備の3つの視点から解説していきます。

家づくりにお金がかかる理由とは?

まず最初に知っておきたいのが、「なぜ家づくりにはお金がかかるのか?」ということ。原因を知ることで、無駄を省いた家づくりができるようになります。

1. 必要以上に広い家を建ててしまう

収納や広々としたリビングに憧れて、つい家を大きくしがちですが、それに伴って施工費・材料費も大幅に増えます。「ちょうどいい広さ」を見極めることが重要です。

2. 高級志向を捨てきれない

「安くしたい」と言いつつも、設備やデザインにこだわってしまう方も多いです。どこにお金をかけるか、優先順位を明確にすることが大切です。

3. 完璧を目指しすぎる

デザイン・性能・間取り…全部を理想通りにしようとすると、当然費用はかさみます。メリハリのある計画が家づくり成功の鍵です。

4. デザインに変化をつけすぎる

壁の段差、床材の異種あわせ、塗り分けなど、変化を多くすると材料費・施工費が上がります。見た目よりもシンプルな構造の方がコスト的には有利です。

5. 窓が多すぎる

窓は1カ所ごとにコストがかかるうえ、断熱性にも影響します。数を絞り、必要な場所だけに設置するのが賢い選択です。

お金をかけない家づくり【間取り編】

総2階建ての方がコスパがいい

同じ延床面積でも、平屋より総2階の方が基礎面積と屋根面積が半分で済み、材料費・施工費が抑えられます。

ちょうどいい広さを選ぶ

「広ければいい」ではなく、家族構成やライフスタイルに合わせた“ちょうどいい広さ”がコストにも生活にも優しい選択です。

間仕切り壁を減らす

廊下や壁を少なくすることで施工費が下がり、空間も広く感じられます。将来的に壁を追加することも可能なので、必要最小限から始めるのもありです。

お金をかけない家づくり【外観デザイン編】

屋根は片流れがコスパ◎

屋根の中でも片流れは構造がシンプルで施工性が良く、材料も少なく済むため費用が抑えられます。ただし、雨仕舞いには注意が必要です。

パラペットはつけない

デザイン性はありますが、防水工事や材料費がかかるため、コストを抑えたいなら避けたほうが無難です。

2階のバルコニーは再検討を

新築時もメンテナンス時もコストがかかる場所。必要性をよく考え、不要なら潔く削減するのも賢い判断です。

お金をかけない家づくり【外壁素材の選び方】

初期費用を抑えたいなら:窯業系サイディング

コストパフォーマンスが良く、施工もしやすい。最近ではデザインも豊富で、初期費用重視の方におすすめです。

長期コスパを考えるなら:金属系サイディング

やや高めですが、断熱性・耐久性が高く、将来的な塗り替えコストを抑えられるため、長期的に見るとお得な場合も。

どちらを選ぶかは「何を重視するか」で変わる

・初期費用重視 → 窯業系サイディング

・長期耐久性・メンテ重視 → 金属系サイディング

お金をかけない家づくり【窓の最適化】

窓は小さく、数も最小限に

窓は大きいほど、数が多いほどコストがかかります。設置場所とサイズをしっかり検討することで費用を抑えられます。

向きによる断熱・採光効果も意識

寒さの厳しい地域では、北側の窓は小さく・南側は大きめにするなど、配置の工夫も大切です。

トイレ・浴室の窓は本当に必要?

防犯やメンテナンスの観点から、あえて窓を設けない選択もあります。格子などの追加工事で結果的に高くなることも。

お金をかけない家づくり【既製品の活用】

キッチンは既製品でも十分

特注のキッチンは価格が跳ね上がります。最近の既製品は機能性・デザインともに高品質なので、十分満足できる仕上がりになります。

ドアや収納も既製品でコストダウン

木製の造作建具よりも既製品の方が圧倒的に安く、品質も安定しています。

手作業が多い=コストが上がる

基本的に、造作・特注は人の手間が多いため高くつきます。予算重視の家づくりなら、既製品をメインにするのが賢い選択です。

さらに補助金活用でお得に

住まいの補助金を活用することで、さらにお得に建てられるようになります。

全国対象

・子育てグリーン住宅支援事業

宮城県対象

・スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金

・産材利用サステナブル住宅普及促進事業

お家づくりに上手に活用しましょう。申請期限があります。施工可能なビルダーや工務店に早めに相談しましょう。

まとめ|「お金をかけない家づくり」は無理せず叶えられる

高額になりがちな注文住宅。でも、考え方と工夫次第で、満足度の高い住まいをリーズナブルに実現することは十分に可能です。

・間取りは無駄なくシンプルに

・デザインや屋根は施工性を意識

・外壁・窓・建具は「本当に必要?」と見直す

・既製品を上手に使い、コストを抑える

今回の内容が、これから家づくりを考える方にとって少しでもお役に立てば幸いです。

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