今年はどんと祭がすでに終わってしまいましたが…
1. どんと祭(どんとさい)とは何か

どんと祭は、正月に自宅で使用したしめ縄や門松、神棚のお札などを神社に納め、焚き上げる行事として知られています。一般的には1月14日(小正月)に行われることが多く、中でも最大規模といわれているのが、大崎八幡宮の「松焚祭」です。300年以上の歴史を持つ行事として知られています。行事の形式としては、火で燃やすことに目が向きがちですが、本来の目的は単なる「処分」ではありません。正月飾りは、新年を迎える準備として飾られ、正月の期間が終わることでその役割を終えます。どんと祭は、その役割の終わりを明確にし、年末年始の行事に区切りをつけるために行われてきました。正月を無事に迎えられたことへの感謝と、新しい一年の安全や健康を願う気持ちを込めて正月飾りを手放す一連の流れを、地域の行事として共有する役割を担っています。当日は屋台や出店が並ぶところもあり、家族で役目を終えた正月飾りを入れた袋を持って「どんと祭」に参加される方も見受けられます。
2. 宮城県で「どんと祭」が定着した背景とは

全国各地に正月飾りを焚き上げる行事は数多く存在しますが、宮城県ほど広く生活に浸透している地域は多くないと考えられます。その理由の一つとして、神社と地域の暮らしとの距離の近さが挙げられるでしょう。正月飾りをどのように処分するかは、本来、各家庭の判断に委ねられるものです。しかし、神事的な意味合いを感じ、「間違った扱いをしたくない」と思う方も少なくありません。宮城県では、「正月飾りはどんと祭で神社に納める」という共通認識が長年にわたって受け継がれてきました。その結果、迷ったときの判断基準が明確になり、どんと祭は特別な行事というよりも、正月を終えるための実務的な習慣として定着していったようです。
3. 「どんと祭」という名称について
「どんと祭」という名称は、意味が明確に定義された言葉ではありません。由来についても諸説あり、はっきりとした説明が難しいのが実情です。しかし、由来を理解することよりも、毎年同じ時期に同じように行われてきたという継続性こそが、この行事の特徴といえるでしょう。焚き上げの火が立ち上り、人々が正月飾りを持ち寄る光景そのものが、行事の内容を形づくってきました。どんと祭は、論理的な解釈によって成立した行事ではなく、繰り返し行われ、伝承される中で、自然に受け継がれてきた行事です。
4. 石巻市の「どんと祭」は早い?

宮城県内でも、石巻市のどんと祭は比較的早い時期に行われることで知られています。神社によっては1月上旬に実施される場合もあり、他地域と比べると早めの開催となっています。この背景には、石巻の生活リズムがあります。石巻は古くから漁業を中心とした産業が盛んな地域で、年が明けると早い段階から仕事が本格的に動き始まります。そのため、正月行事も長く引き延ばすことなく、早めに終える流れが定着してきたと考えられます。地域の生活構造を反映した結果といえるでしょう。
5. 海の町・石巻における正月行事の考え方は?

海と関わる仕事が中心の地域では、安全や無事であることが特に重要視されてきました。石巻においても、正月は単なる休暇ではなく、一年の始まりを整えるための期間として位置づけられてきました。そのため、正月を迎えることと同様に、正月を終えることにも意味があると考えられています。どんと祭を早めに行うことは、新しい一年の生活や仕事に向けて気持ちを切り替えるための区切りでもあります。
6. 宮城県全体と石巻市のどんと祭の違いとは?
仙台市などでは、多くの参拝者が集まる大規模などんと祭が行われます。一方、石巻市では、地域ごと・神社ごとに比較的規模の小さい形で実施されるのが一般的です。規模は異なりますが、正月飾りを納めるという目的は共通しています。石巻市のどんと祭は、生活に密着した行事として、納められる物の種類や方法が分かりやすく整理されている点が特徴です。
7. どんと祭で処分できる正月飾り・できない正月飾り

基本的には、紙や藁、木などの自然素材で作られたものが対象となります。玄関や車につけるしめ縄飾り、お札、熊手、破魔矢、お正月様とよばれる紙類など様々な種類があります。近年は装飾性の高い製品も増え、プラスチックや金属が含まれている場合もあります。判断に迷った場合は、「燃やせる素材かどうか」を基準に考えると整理しやすくなります。ただし、神社によって受け入れ基準が異なることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
8. 神社に納められなかった場合の対応
どんと祭に間に合わなかった場合や、神社で引き取ってもらえない物についても、特別な処分方法が必要になるわけではありません。時期を逃した場合は、神社によっては後日あらためて持っていくこともできますし、燃やせるもの・燃やせないものに分別したうえで、自治体のルールに従って処分しても問題はないとされています。できれば白い綺麗な紙に包んで、感謝の気持ちを込めてから手放しましょう。大切なのは、それらを乱暴に扱わず、役目を終えたものとして丁寧に手放すことです。
9. 正月飾りの処分に迷ったときの考え方|どんと祭は義務?

どんと祭は、必ず行わなければならない行事ではありません。正月飾りの処分方法にも、「こうでなければならない」という絶対的な正解はありません。近年では、正月飾りをしない家庭や、神棚を設けていない家も多く見られます。どんと祭は、正月を終えるための一つの選択肢として、多くの人に利用されてきました。知識として知っておくだけでも、判断の助けになるでしょう。
まとめ
正月飾りを外すことは、年末年始の行事に区切りをつける行為です。どんと祭は、その区切りを地域全体で共有するための行事として続いてきました。それぞれの家庭の生活に合わせ、無理のない形で正月に区切りをつけ、一年を気持ちよくスタートさせましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。宜しければ関連記事「運気を味方に!2026午年の開運は住まいから」も併せてご覧いただけますと幸いです。


