注文住宅 建てる前に知っておきたい固定資産税

注文住宅を建てる前に知っておきたい固定資産税

一般の新築戸建の固定資産税は平均10万円~15万円と言われていますが、これはあくまで目安です。特に、注文住宅は土地の場所や価格、家屋の間取りや設備などで加点されるため高くなりがちです。固定資産税は毎年払うものですから、設備や仕様を精査することも重要になってきます。

注文住宅の固定資産税高すぎない!?

 

間取りは広くなると固定資産税に響くことは容易に想像がつくかと思います。ですので、今回は固定資産税が高くなる住宅設備や仕様に絞ってお話していきます。

<記事の目次>

1固定資産税が高くなる住宅設備や仕様とは?

1-1そもそも固定資産税とは?

1-2固定資産税がかかるもの

1-3固定資産税が課税されるタイミング

1-4固定資産税の納税時期

1-5固定資産税の支払い方法

2.注文住宅の一戸建の場合

2-1新築の固定資産税が課税される流れ

3.家屋調査でチェックされるポイント

3-1注文住宅の設備

3-2注文住宅の仕様

4.固定資産税を安く抑えるポイント

4-1一戸建て住宅の固定資産税の相場

4-2固定資産税の軽減措置を受ける

4-3 固定資産税が正しいか計算する

5.まとめ

 

以上がこの記事の目次となります。

 

注文住宅に限らず家を建てる際、さまざまな費用が発生しますが、その中でも特に考慮しておきたいのが固定資産税です。家を所有することで発生するこの税金は、住宅設備・仕様や構造によって大きく変動します。この記事では、固定資産税について詳しく解説し、特に税額が高くなりがちな住宅設備や仕様についても触れています。新築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅 固定資産税が高くなるポイント

1. 固定資産税が高くなる住宅設備や仕様とは?

固定資産税は、住宅の価値や設備によって変動します。一見便利で豪華な設備でも、固定資産税が高くなる要因となることがあります。例えば、特別な素材を使った外壁や、機能的な設備が固定資産評価額を上げ、その結果として税額も増加します。事前にどのような設備が税額に影響するのかを理解することで、無駄なコストを抑えることができます。

1-1 そもそも固定資産税とは?

固定資産税は、土地や建物を所有している人が毎年支払う税金です。これは、自治体が提供するさまざまな公共サービスの費用を賄うために課されるもので、家を持つことで負担しなければならない重要な税金の一つです。新築や購入を考えている場合、この税金が家計に与える影響を考慮することが大切です。

1-2 固定資産税がかかるもの

固定資産税の対象となるのは、土地、建物、そしてこれに付随する特定の設備です。土地や家そのものの他に、車庫や物置、太陽光発電設備なども税の対象となることがあります。これらの資産は評価額によって税額が決定されるため、購入や建設前に、どのようなものが固定資産税の対象となるかを理解しておく必要があります。

1-3 固定資産税が課税されるタイミング

固定資産税が課税されるのは、毎年1月1日時点で資産を所有している場合です。この時点での所有者に対して税が発生し、翌年の納税通知が送られてきます。家を新築した場合、家屋調査が行われた後に評価額が決まり、その後、正式な税額が通知されます。

1-4 固定資産税の納税時期

通常、固定資産税は年4回に分けて納付します。納付期限は自治体によって異なりますが、一般的には4月、7月、12月、翌年2月となっています。一度に大きな金額を支払うのではなく、分割して支払うことで家計への負担を軽減することができます。

1-5 固定資産税の支払い方法

固定資産税の支払いは、銀行や郵便局、インターネットバンキング、さらにはコンビニエンスストアでも可能です。口座振替を設定することで、忘れることなく確実に支払いを行うことができます。自分に合った支払い方法を選ぶことで、ストレスなく納税を続けられます。

2. 注文住宅の一戸建の場合

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2-1 戸建新築の固定資産税が計算される流れ

注文住宅に限らず新築住宅の場合、まず家屋調査が行われ、その結果をもとに評価額が決定します。この評価額が、固定資産税の計算の基礎となります。評価額が高いほど税額も増加するため、どのような設備や素材を選ぶかが重要です。特に大きく豪華な設備や特殊な素材は評価額を押し上げることがあるため、注意が必要です。

 

3.家屋調査でチェックされるポイント

注文住宅家屋調査でチェックされるポイント

3-1注文住宅の設備

・ 玄関

玄関は、家の「顔」とも言える重要な部分ですが、固定資産評価の際にも重要なポイントとなります。特に豪華なドアや特殊なデザインを施した玄関は、評価額を上げる要因となります。シンプルで機能的なデザインを選ぶことで、評価額を抑えることができます。

・トイレ

トイレは日常的に使用する設備であり、特に高機能なトイレ設備は評価額に影響を与えます。タンクレストイレや自動洗浄機能付きのトイレは便利ですが、評価額を押し上げる可能性があります。必要最低限の機能に絞ることで、コストを抑えることができます。

・お風呂

お風呂は、家の中でも評価額に影響を与える設備の一つです。特に、ジャグジーや特殊な浴槽素材を使用した場合、その分評価額が上がります。シンプルで実用的なバスルームを選ぶことで、評価額を抑えることができます。

・ 洗面室

洗面室もまた、評価の際に見逃せないポイントです。特に、二重洗面台や高級な鏡台などは、評価額に影響を与える可能性があります。シンプルで機能的な洗面台を選ぶことで、コストを抑えることが可能です。

・システムキッチン

システムキッチンは、利便性とデザイン性を兼ね備えた人気の設備です。しかし、ランクの高いものを選ぶと評価額が上がり、固定資産税も上がります。特に、サイズが大きいものや、特殊な設置方法、素材やデザイン性を取り入れたシステムキッチンは、大きく影響する可能性があります。機能性とコストパフォーマンスのバランスを見て考えましょう。

・ 天井

天井の高さやデザインも、固定資産評価に影響を与えることがあります。特に高天井や、特殊な照明を施した天井は評価額を押し上げる要因となります。シンプルなデザインと適度な高さを選ぶことで、評価額を抑えることができます。

・ 開閉式の天窓

開閉式の天窓は、家に光を取り入れる効果的な手段ですが、これも固定資産評価額を押し上げる要因になります。特に高品質な素材を使用した場合や、特殊なデザインのものは、その影響が大きくなります。天窓を設置する際は、長期的なメンテナンスコストも考慮に入れておきましょう。

・ ホームエレベーター

ホームエレベーターは、高齢の方や足が不自由な方にはとても便利な設備ですが、その設置には高額な費用がかかります。また、これも固定資産評価額を大きく引き上げる要因となります。設置を考える場合は、必要性とコストのバランスを慎重に検討することが重要です。

・ 床暖房

床暖房は快適な居住空間を提供しますが、設置には費用がかかり、その分評価額も上がります。特に全館にわたる床暖房システムは、固定資産税額に大きく影響することがあります。床暖房を導入する際には、ランニングコストや初期費用だけでなく、税金への影響も考慮しておくとよいでしょう。

3-2注文住宅の仕様

・タイルや漆喰の壁材

タイルや漆喰などの高級壁材は、建物の外観を美しくする一方で、固定資産税の評価額を引き上げます。特に手間のかかる施工や耐久性の高い素材は評価額に反映されるため、これらを選ぶ際には予算だけでなく、長期的な税負担も考慮に入れるべきです。

・ 急勾配の屋根

急勾配の屋根は、建物のデザイン性を高める効果がありますが、これも固定資産税の評価に影響を与える要素となります。特に特殊な形状や素材を使用した場合、評価額が高くなることが予想されます。屋根のデザインを選ぶ際には、美観とコストのバランスを取ることが大切です。

4. 固定資産税を安く抑えるポイント

注文住宅固定資産安く抑えるためのポイント

4-1 一戸建て住宅の固定資産税の相場

一戸建て住宅の固定資産税の相場は、地域や住宅の規模によって大きく異なります。一般的には、都市部での新築一戸建て住宅は高めの評価がされる傾向があります。事前に地域ごとの相場を調査し、それに基づいて予算を立てることで、無理のない住宅購入が可能になります。

出典:総務省 固定資産税

4-2 固定資産税の軽減措置を受ける

固定資産税には、一定の条件を満たすことで軽減措置を受けられる場合があります。新築住宅の固定資産税の軽減措置について、2024年度では建物の固定資産税:固定資産税が3年間「1/2」(長期優良住宅の場合は5年間「1/2」)となっています。上手に活用していきましょう。

出典:国土交通省 新築住宅に係る税額の減額措置

4-3 固定資産税が正しいか計算する

固定資産税の評価額が適正かどうかを確認することは、税額を抑えるために重要です。通常は基準となる指標があり、そこから加点形式で評価額が決まります。評価額が過大である場合、異議申し立てを行い、再評価を求めることができます。専門家に依頼することで、適正な評価額を得ることができ、不要な税負担を避けることができます。

5. まとめ

注文住宅 固定資産 まとめ

固定資産税を抑えるためには、どのような設備や素材が評価額に影響を与えるのかを把握しておくことが重要です。ご自身のこだわりたいところを絞り、実用的でコストパフォーマンスの良い選択をすることで、長期的な税負担を軽減することができます。家を建てる際には、固定資産税を意識した設計と設備選びが肝心です。ぜひこれらの点を取り入れて、理想の住まいを手に入れてください。以前に書いた「注文住宅を建てるなら知らないと損?補助金制度と減税措置とは?」の記事も参考にしていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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