最初はワクワクしながら楽しく考えていたはずなのに、喧嘩ばかりでもうイヤ!せっかくの家づくりがこんなことにならないために、よくあるパターンと解決法をご紹介します。
記事の目次
1.家づくりに対する夫婦間のズレ
2.建てたいハウスメーカーが合わない
3.購入したい時期が合わない
4.土地の条件で意見が合わない
5.親戚が過度な口出しをしてくる
6.採用したいオプションが合わない
7.営業マンとのやり取りで食い違い
8.ローン返済額の価値観が合わない
9.まとめ
以上がこの記事の目次になります。
1.家づくりに対する夫婦間のズレ
家を建てるにあたって、ご夫婦での温度差があるなと感じることもあるでしょう。
・まだ考えはじめだし、毎週のように展示場にいくのが面倒
・パートナーのやる気がなく、家づくりで話合いをしたいのに生返事
・一方だけが話を進めてしまう
◎解決策
具体的にいつ頃にするかある程度目途をつけると、お互いの息もあってくるでしょう。また、熱量の高い人に合わせるという手もあります。どちらも前向きであれば、アクセルとブレーキの役割分担をすることができます。
2.建てたいハウスメーカーが合わない
・デザインの方向性が合わず、ハウスメーカーを決められない
◎解決策
一度原点に戻ってみましょう。ご夫婦で「自分たちがしたかった家づくり」を思い出してみてください。家族が健康で安心で暮らせるか、趣味や安らぎの時間を大切にできるかをもう一度考えましょう。デザインや機能性も大切ですが、これから数十年先も住むマイホーム。暮らしやすさはどうなのかも検討してみましょう。
・相見積もりを取りたいのに、パートナーが契約するつもりになっている
◎解決策
一旦持ち帰りましょう。その場で判断せず、一度帰ってじっくり話し合ってみましょう。冷静に判断すると違う側面も見えてくるはずです。
・一方だけで話をすすめてしまう
◎解決策
片方だけの意見では良い住まいとは言えません。ひとつの案として、家で過ごす時間が長い人の意見を尊重してみるのはどうでしょうか。日々の導線から考えられた間取りは、とても使いやすいものになります。
3.購入したい時期が合わない
・子供ができる前に建てたい
・頭金が貯まりそうな5年後くらいでいいかな
◎解決策
いつから住むかをお互いに話し合い、建てる時期を逆算してみましょう。注文住宅に限らず、家を建てる際にはいろいろな手順があります。土地さがしからローン審査、建築会社の選定、見積もり、設計、施工 etc. 。 完成まで一年以上かかる場合もあります。「いつから住むか」を目標にすると、ご夫婦ともに同じ気持ちで前向きに家づくりへ取り組むことができるでしょう。
4.土地の条件で意見が合わない
・配偶者の親族の近くはイヤ
・通勤や日々の買い物に不便
・保育所や公園が遠い
◎解決策
あらゆる面から、メリットとデメリットを考えてみましょう。ここで土地を決める上で考えなければならない点を挙げてみます。
・理想の家を建てる面積を十分に確保できるか
・土地にかかる諸経費などは貯めれているか
・立地は良いか(最寄り駅があるか、通勤・通学・病院・周辺施設・買い物など不便はないか)
・日当たりは良いか
・周辺環境(騒音やニオイ問題はないか・治安は良いか)
・資金計画の総額はお互いに納得しているか
・互いの親族との関係は良好か
どちらかのご実家が近ければ、子育て世帯ならお子様を預かってもらえるメリットも。親族が所有されている土地を譲ってもらう場合もあるでしょう。しかし良好な関係であっても、距離が近すぎるとお互いにプライバシーを確保できなくなり、ストレスに感じる人もいるでしょう。これらの点でメリットとデメリットを洗い出してみると、納得した土地探しができるでしょう。また、安くて良い土地はすぐ買い手がつくので、常にアンテナをはりめぐらせておくと良いかもしれません。
5.親族が過度に口を出してくる
重要な決めごとをしようとすると、過度に口を出してくる親族がいることも珍しくありません。筆者もこれまでに施主様夫婦の祖母様からのご要望が多くなり、当事者の本人たちが思い通りに物事が進まないケースを経験しております。そのような場合の解決策をお伝えしましょう。
◎親世帯と一緒に暮らす住まいを新築する場合の解決策
気を使って忖度する場面があると思います。しかし、忖度ばかりしていると自分たちの要望は叶いません。そのため解決策としては、
・気を遣いながらも思ったことを伝える
・親世帯の要望もしっかり聞き入れる
・普段から話しやすい関係性をつくっておく
◎実家を出て住まいを新築する場合の解決策
・気を遣いながらも思ったことを伝える
・過度な支援を受けない(金銭を含め)
・自分たちの好きなようにしたいことをはっきり伝える
などが挙げられると思います。しかし、上記で書いた解決策のように上手くいかない部分がでてくることが予想されます。そのため、「上手くやりましょう」としか言えないところもあります。大事なのは相手を知ることです。どんな言葉なら「しっかり伝わるのか」「安心させられるのか」「納得させられるのか」を日々の中で深めておきましょう。関係が良好であれば、大変なときにサポートしてもらったりと大事な役割を担ってくれる存在でもあります。決して無下な扱いをするようなことがないよう心がけましょう。
6.採用したいオプションが合わない
・趣味の部屋にお金をかけたがる
・高級な照明や高級家具を付けたい
◎解決策
夫婦それぞれのオプション予算と配分について決めておきましょう。例えば、共有部分は6割。残りの部分は旦那が2割、妻が2割といった感じでよいので、ざっくり決めます。それからお互いの希望のオプションを欲しい順に書き出しをします。予算内にそれが叶うかどうかお二人でじっくり話し合ってみましょう。
7.営業マンとのやり取りで食い違い
・一方が知らないうちに決定されていることがある
・仕事中に何度も確認の連絡がくる
・夫婦で話はできるけど営業マンの前ではだんまり
◎解決策
営業マンとご夫婦の連絡の窓口を、夫婦どちらかに統一すると良いかもしれません。また、3人が随時見れるグループLINEなどの活用も良いでしょう。話し合いの場でうまく伝えられそうにないと感じた時は、事前に「いうことリスト」を作っておきましょう。
8. ローン返済額の価値観が合わない
・共働きだから大丈夫なんじゃない?
・お財布別だから相手の貯蓄額は知らない
◎解決策
・家計を管理している方の意見を尊重する
「共働きだから何とかなるでしょ?」。これはもう少し慎重になる必要があります。家計を管理している側は、頭金にいくら充てられるか、現在の家計はどういう状況なのかお分かりになると思います。お財布別のご夫婦では、お互いにいくらずつローンに充てるかをしっかりと話し合わなければなりません。住宅ローンは長くて35年ほど毎月続きます。その間何が起きるかわかりません。転職や病気、教育ローン、車の買い替えもあるでしょう。万一のことをしっかりと考えた余裕のもてる返済額を考えましょう。
9.まとめ
家づくりはどちらかが積極的でないと進まないものですが、一方的に進めては配偶者が不満を募らせてしまいます。これから始まる楽しいマイホーム暮らしを想像してみてください。一番大切なのは、ご夫婦でじっくり話し合うことです。感情的になってしまう場合も多々あるかもしれませんが、冷静にお互いの意見を出し合いましょう。その上で、想い描くイメージの優先順位を語り合い、納得のいく家づくりを目指してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。